6回1死、左中間へ本塁打を放つ正木（撮影・柿森英典）

　◆楽天2―9ソフトバンク（11日、楽天モバイルパーク） 　ソフトバンクの正木智也外野手（24）が、7試合ぶりの一発となる6号ソロを放った。 ■体を思い切りねじって…これぞ今宮！詰まりながらもタイムリー【動画】 　1点リードの6回、先発瀧中瞭太が投じた初球だった。「なかなか気持ちよくスイングできる打席もなかったので、気持ちよく振るというか、思いっきり振るというか、そういう思いでいきました」と、内角にきた直球をコンパクトに腕をたたんで強振。ライナー性の打球はぐんぐんと伸びていき、一番深い左中間席に飛び込んだ。 　この一打はある選手からの〝魔法の言葉〟から生まれた。周東佑京内野手（28）だ。正木は1打席は空振り三振。2打席目は中飛と凡退していた中、ベンチで周東に相談した。選手会長からの回答は「ホームラン狙えよ」。 　1日のロッテ戦（ZOZOマリン）で5号2ランを打った次の試合からこの試合までの6試合では23打数2安打、8三振と当たりが止まっていた。「ヒットが欲しくなってくると、（バットに）当てにいったり、自分のスイングをした中でボールを捉えることができなくなったりしてくるし、1、2打席もそれができていなかった」と正木。結果を求めるあまり自然とスイングが小さくなっていた。 　そんな中、周東の言葉はまさに魔法の言葉だった。「本当にホームランを打ちにというか、強いスイングをしにいったら初球から良いタイミングで入れて、良いスイングができた」。久々の会心の当たりで、試合前まで少し曇っていた表情が一気に晴れた。（大橋昂平） 【#OTTOホークス情報】