「ハラスメント気質が染みついてる」大阪府庁の「灼熱地獄」が露呈、42.5%の職員が熱中症訴えも改善には程遠い道のり
ついに百条委員会に出席した、兵庫県・斎藤元彦知事。数々のパワハラ疑惑があり、それにより職員が2名死去したとも報じられている。この事態に、大阪府知事の吉村洋文氏は、辞職要求は「当然ありうる」とまで発言する事態に……。しかし、その大阪府でも《パワハラじゃないの?》という声が上がる “騒動” が起きている。 府職員労働組合などによる「大阪府職労/労働組合に入ろう」のXでは、7月以後のほぼ毎日、冷房が停止した府庁で残業を続けている様子を投稿。府庁本館6階では、室温が30度を超える“猛暑”を記録しているといい、《先日の団体交渉では「7月以降は室温30℃超えの中、毎朝汗だくになって仕事をしている」とのリアルな訴えもありました》などと訴えている。 「大阪府庁は勤務時間帯の平日午前9時~午後6時半に冷房を28度に設定していると発表しています。しかし、残業中や休日出勤中は原則停止。府職員労組は熱中症の症状を訴える職員が42.5%に上ると発表しています。 台風シーズンを迎え《職員が昼夜を問わず水防等の災害に備える業務につくことになります》ということで、災害対応時の延長を求めているようですが、前向きな回答はないそうです」(地方紙政治担当) Xでは、この「灼熱地獄」に疑問の声ばかりだ。 《吉村知事が職員を大事にしないどころか、粗末にしているのは以前から知っていましたが、台風10号の備えも蒸し風呂状態でさせているわけですよね》 《28度設定なんて地獄。どこでも28度を超えないように26度くらいに設定しておくものだよ》 《とりあえずハラスメント気質が染み付いてるのが維新》 大阪府も無策というわけではなく、府庁本館と別館に1部屋ずつスポットクーラーを置いた「空調確保室」なる部屋を設置。しかし定員は20人と12人で、中で仕事ができるわけでもなく、利用者は1~3人という。 「府庁は全館空調のため、部屋ごとに冷房を切り替えたり出来ない構造。空調担当職員の勤務時間に合わせており、残業時も稼働させるとなると空調担当も残業しないといけないんです。業務委託で残業時の空調延長などの検討はしているようですが、恐らくその頃には夏が終わります」(同前) 8月9日に府議会の自民党会派が空調の運用時間延長を提言。それに吉村知事は「残業中に空調が切れるのは健康管理上どうかと思う」と返答するも、現状は変化なし。 府庁の職員は今日もサウナのような部屋で残業を続けることになるだろう。熱中症で大変なことにならなければいいのだが……。