【タイ】SCG、大成建設と低炭素コンクリ活用へ
サイアム・セメント(SCG)は16日、大成建設のタイ子会社タイセイ(タイランド)や富士高分子工業(名古屋市)のタイ子会社フジポリ(タイランド)などと共同で、非セメントの低炭素型コンクリートを活用するための試験を開始すると発表した。実用化すればタイ初となり、従来のコンクリート使用時に比べて50%以上の二酸化炭素(CO2)排出量の削減が見込まれる。 試験はタイの首都バンコク北郊パトゥムタニ県のナワナコン工業団地にあるフジポリ(タイランド)の工場で、国立タマサート大学シリントン国際工学部(SIIT)傘下の建設管理技術研究センター(CONTEC)が参加して行われる。産業廃棄物も原材料として活用し、セメントに代わる素材でコンクリートを製造する。 低炭素型コンクリートは色のバリエーションが豊富で、デザイン性にも優れるという。インフラや公共施設、住宅、商業施設など、さまざまな建造物への利用を見込んでいる。