旧ジャニーズ勢「紅白出場ゼロ」でも心配無用 NHKドラマ、他番組では〝前向きな起用〟
大みそか恒例の「第75回NHK紅白歌合戦」に、旧ジャニーズ事務所(STARTO ENTERTAINMENTに移行、以下スタート社)から1組も選ばれず。2年連続で旧ジャニーズ勢が「出場ゼロ」となり、NHKとの〝関係断絶〟も噂される事態になっているが、心配無用のようだ。ドラマや他の番組では、スタッフ間で変わらぬ起用を含めた前向きな話し合いが進められているという。 【写真】嵐・松本潤主演の「どうする家康」は視聴率低迷 出場者発表を例年より1週間程度遅らせ、NHKはスタート社と最後の最後まで出場交渉を続けていたが、19日の発表リストには昨年に続き、旧ジャニーズ勢の名前は1組もなかった。 発表後、NHK制作統括の大塚信広氏は同社タレントの出場交渉を行っていたことを認めた上で「今回の出演者に名前が載っていないということになったのは残念に思っております」と無念さを吐露。今後のサプライズや企画などを含めた追加出演の可能性についても「ない」と明言した。 NHKは昨年9月、創業者の故ジャニー喜多川氏の一連の問題を受け、所属タレントの新規出演依頼を当面行わないと発表。昨年の紅白は44年ぶりに旧ジャニ勢が不出場となり、レギュラー8番組が打ち切られた。 しかし、先月16日にNHKはスタート社所属タレントの番組起用再開を発表。紅白復活の機運が高まったが、そのわずか4日後の同20日に放送されたNHKスペシャル「ジャニー喜多川〝アイドル帝国〟の実像」で旧ジャニへの批判は再熱。両者の関係悪化を招き、スタート社は紅白への出場オファーを事実上、辞退する形になった。 もっともNHKサイドとすれば、熱心にオファーを出していたSnow Manをはじめスタート社所属タレントの人気ぶりを現在も評価。すでに、大河、朝ドラなどのドラマや他の番組などの今後の起用に関しての話し合いを続けている。 「今回の一件が紅白以外の交渉にまで影響することを心配する向きもありますが、ドラマ制作陣などは〝紅白は紅白〟と影響を最小限にするように動いている。スタート社としても、俳優として活躍するタレントも多い。決別するという考えはまったくなくて、NHKサイドの方も引き続き前向きな起用を考えている」(芸能関係者) 最近の朝ドラだけでも、21年前期「おかえりモネ」にKing & Princeの永瀬廉、21年度後期の朝ドラ「カムカムエヴリバディ」にはSixTONESの松村北斗、22年度後期の朝ドラ「舞いあがれ!」にはSnow Manの目黒蓮が出演。23年の大河ドラマ「どうする家康」では、嵐の松本潤が主演を務めた。 「ドラマや他の番組でNHKが積極的に起用すれば、スタート社と良好な関係が築かれ、今後の紅白出場にもいい影響をもたらすはず」(同) 来年にはスタート社の所属タレントが紅白のステージに立っているかもしれない。
東スポWEB