中野サンプラザ跡地の再開発 東京都への工事認可申請は早くて2年後に
工事費の急騰で計画の見直しが発表された東京・中野区の「中野サンプラザ」跡地の再開発計画について、事業者が東京都に対して行う工事の認可申請が、早くて2年後となることが分かりました。完成も大幅に遅れる見通しです。 中野サンプラザ跡地の再開発計画を巡っては、建設費の高騰で工事費が900億円以上増える見込みとなることが9月に発覚し、中野区は施工業者らと計画を見直す考えを示していました。 11月11日に中野区議会で開かれた委員会では、委員から工事費の増額の内訳や今後のスケジュールについての質問が相次ぎました。これに対し、区の担当者は「増額の内容の詳細は聞いていない」とした一方、スケジュールについては年内に新たな計画の方向性を発表し、2025年3月までに再開発のスケジュールを明らかにする方針だとしました。また区は、事業者が東京都に対して行う工事の認可申請は早くて2年後となると明らかにし、当初2029年度に完成予定だった工期も大幅に遅れる見通しです。 委員会に出席した中野区の酒井区長は「工事の計画については見直す方針であるものの、計画のコンセプトは変えない」と強調しました。酒井区長は「サンプラザの事業計画、われわれがサンプラザのDNAを引き継ぐという計画のコンセプトを曲げるつもりは一切ない。厳しく事業者とも調整していきたい」と述べました。