【RIZIN】斎藤裕「僕が出ることで超RIZIN.3に違う風を起こせる」初一本負けからファンとともに再起へ!【インタビュー】
RIZIN史上最大規模の大会となる7月28日の『Yogibo presents 超RIZIN.3』(さいたまスーパーアリーナ)で、元K-1王者の久保優太(36)との対戦が決定した、元フェザー級王者の斎藤裕(36)。昨年大みそか『RIZIN.45』で因縁のあるクレベル・コイケとの元王者対決では、1&2ラウンドを制するも勝負の最終3ラウンドで自身初の一本負けを喫して以来の復帰戦となる。 【写真】クレベル戦の敗戦から再起を誓う斎藤裕と迎え撃つ久保優太 クレベル戦後は「今後のことは全く考えられない」と語っていたが、応援してくれるファンのため、そしてかつて対戦した朝倉未来と平本蓮の一騎打ちに燃えるものを感じ、再びリングに上がることを決意した“RIZIN随一の正統派”に、試合決定に至るまでの思いや朝倉vs.平本への期待などをじっくりと聞いた。
■会見での乱闘は「ドキドキしました(笑)」朝倉未来vs.平本蓮の試合が復帰のキッカケに
――ご自身の試合の話の前に、対戦カード発表会見での皇治選手と芦澤竜誠選手の乱闘についてお伺いしたいのですが、斎藤選手はちょうど間の席に座っていて完全に巻き込まれる感じでしたね。 【斎藤】ドキドキしましたね(笑)。僕が出る会見は比較的に穏やかに進むことが多くて、ああいうのを目の前で見たことがなかったのですが「いつも画面で見ているやつだ」と思いました。会見前に控室で待っている間に、なんかいろいろと聞いていたんですけど、本当にあるとは(苦笑)。でも、いいのか悪いのかはちょっとアレですけど、盛り上がるのは素晴らしいですね。毎回あんなことがあったら怪我人が続出ですけど(笑)、こういったことも含めて“超RIZIN”感が出ていると思います。 ――会見のライブ配信では、斎藤選手の試合が発表されるとコメントが一気に増えて、名前がXのトレンドに入っていました。このタイミングで斎藤選手の出場決定は、ファンにとってうれしいサプライズになったようですね。 【斎藤】本当ですか。自分も発信活動をやっていますけど、事細かに自分の状況を説明しているわけではなく、見てくださった方が察してくれればという感じなので、試合に喜んでくださる声を聞くと出場を決めて良かったと思いますよね。 ――昨年大みそかの『RIZIN.45』でのクレベル戦の直後には「今後のことは全く考えられない」と話していましたが、いつ頃から試合へのモチベーションが上がっていきましたか? 【斎藤】時系列で話していくと、大みそかの試合が終わってから次を考えた時に、2~3月の大会はカードがどんどん決まっていったし、春以降の大会になるとしても「すぐには決められないな」というのが正直な気持ちでした。勝ったクレベル選手はタイトル戦線とか先に進んでいくでしょうし、自分はどうしようかなと思いながら過ごしていたのですが、3月に『超RIZIN.3』で朝倉選手と平本選手の試合が発表されて、なんだかソワソワしてきたというか。少し先の大会のスケジュールが見えてきて、「次に試合をするなら」とか考えていた時に、関係者とのやり取りが増えていってという感じです。 ――クレベル戦後も「試合がしたい」という気持ちが消えることはなかったですか? 【斎藤】そうですね。ただ、「この選手と戦いたい」と思えればいいんですけど、自分がそういうタイプでもないので、進め方は難しいなって思っています。年齢やキャリア、立場的に変な選手と試合をやるわけにもいかないし、どうしようかって考える時間は長かったかもしれないですね。