【RIZIN】斎藤裕「僕が出ることで超RIZIN.3に違う風を起こせる」初一本負けからファンとともに再起へ!【インタビュー】
■“最短で終わらせる”宣言の意図は?久保優太の実力は「戦績以上に手強い」と分析
――キャリアという点では、対戦する久保選手は現在RIZINで4連勝中とはいえ、MMAでの戦績を考えると斎藤選手にリスクの大きい試合と感じました。 【斎藤】負けたときを考えると、彼に持っていかれるところはあるかもしれないですけど、MMAのキャリアは少なくても立ち技で60試合くらいやっている選手ですし、RIZINでも“試合慣れ”している感じは見受けられるので、戦績以上に手強いでしょうし向かい合うと厄介な選手だと思っています。 ――いつか久保選手と戦うかもと考えたことはありましたか? 【斎藤】ありません(笑)。3月の神戸大会で高橋遼伍選手に勝った時に、自分の次の試合の候補には挙がってくるかな、くらいでした。実際に自分がやるとは思っていなかったけど、自分の試合の話し合いをしていくなかで久保選手に落ち着いた感じです。 ――斎藤選手と久保選手は年齢が一緒で、誕生日も近いですよね(斎藤:1987年10月8日、久保1987年10月19日)。斎藤選手は修斗、久保選手は立ち技とまったく違うキャリアを歩んできた同い年の2人が、このタイミングでRIZINで交わるのもドラマがあります。 【斎藤】それも超RIZINらしいんじゃないですか。ナンバーシリーズでもLANDMARKでも見られないような試合なので、お客さんにはいろんな想像をしてもらいたいですし、この試合が大会の1つのトピックスになるのかなと自分では思っています。 ――会見で試合展開について聞かれると「エンタメとか関係なく、最短で終わらせる」と宣言されていました。斎藤選手が明確なフィニッシュを狙うと明言されるのは珍しいと感じたのですが、何か意図はあったのでしょうか? 【斎藤】そもそも試合というか戦いって自分がやらなきゃやられるし、仕留めるべき時に仕留めないと逆襲に遭うし、勝機を逃さないことが本質なんです。キャリアを振り返った時に「自分のやってきた格闘技ってそういうものだよな」って思い出しながら、そういう気持ちで練習から取り組んで、試合でも練習でやった順番通りに進めてちゃんと仕留める、それをずっとやってきました。今回は4万人以上のお客さんが来てくださる会場で、その中でも変わらず自分のやってきたことや持っている思いを試合で出すには良い舞台ですし、それを見ていただきたいですね。