タイトル経験者の強豪・三浦弘行九段が東軍代表権獲得!「私に投票してくれた方々のために」激戦の東京予選Aを突破/将棋オールスター
「SUNTORY将棋オールスター東西対抗戦2024」の東京予選Aブロックが9月14日に行われ、決勝戦で三浦弘行九段(50)が岡部怜央四段(25)に107手で勝利。東軍の代表権を獲得し、自身初となる東西対抗戦出場を決めた。 【映像】三浦九段が東京Aブロックで優勝を決めた瞬間 33人により争われた東京予選Aブロックを制したのは、タイトル経験者の強豪・三浦九段だった。この日は2回戦からの登場で、片上大輔七段(43)、戸辺誠七段(38)、西尾明七段(44)、佐々木大地七段(29)と予選突破の有力候補を次々撃破。決勝戦では、今期の公式戦19勝3敗で勝率0.864と好調の新鋭・岡部四段との激突となった。 決勝戦で対戦した岡部四段は、前年の予選決勝で敗れており今期の出場権獲得は悲願。しかし、三浦九段にとっても予選突破は絶対に譲れない。相掛かりの出だしから、早々に後手へと仕掛けて激しい戦いへと展開していった。三浦九段はやや勢いが余ったか、岡部四段は冷静に先手の大駒を抑え込みペースを握ることに成功。じわじわとリードを押し広げていたが、敵陣へ強く飛車を踏み込んだことでバランスを崩すことに。三浦九段はこのチャンスを見逃さず、一気に切り込み逆転に成功すると、そのまま押し切って勝利を飾った。 誰が抜けても不思議はないほどの厳しいブロックを制した三浦九段は、「長いですね。5局はね(笑)。練習でもそこまで指さないですからね。かなり疲れますね」とヘトヘト顔。それでも、「出場できると思っていなかったので、運良く“1/33”を引き当てることができた」と笑顔で予選突破の喜びを語った。 ファン選出で先に出場が決まっている佐藤天彦九段(36)、永瀬拓矢九段(32)、伊藤匠叡王(21)に続き、東軍の代表入り。三浦九段は「私に投票していただいた方もいらしたと思うので、その方々のためにも出場することができて良かった。(オールスター東西対抗戦は)スーパースターが出場される舞台。あまり足を引っ張らないようにしたいなと思います」とファンの待つ大舞台を見据えていた。 ◆SUNTORY 将棋オールスター 東西対抗戦2024 ファン投票による選出(東西各3人)、予選(東西各3人)、決勝戦(東西各6人)によって構成される。12月に開催予定の決勝では、個人戦と団体戦のポイント数で優勝チームを決定する。対局は全て持ち時間なし、初手から1手30秒未満で行われる。先手・後手は振り駒で決める。 (ABEMA/将棋チャンネルより)
ABEMA TIMES編集部