「打たれた2人が西舘を鼓舞して・・・」巨人・船迫大雅 後輩・西舘勇陽に見せたかった姿
◇プロ野球セ・リーグ 巨人2-1DeNA(27日、横浜スタジアム) 前日の試合で1/3イニングを投げ、2失点(自責1)という成績だった巨人の船迫大雅投手。 5月3日長嶋茂雄DAYは地上波放送! この日も2-1で迎えた7回、2アウト1、3塁のしびれる場面でマウンドに上がりました。キャッチャーの小林誠司選手とマウンド上でしばらく言葉をかわします。打席にはDeNAの桑原将志選手が。 選んだのは外角低めへのスライダー。手を出した桑原選手は一瞬うつむき、1塁に走り出しました。ライトの萩尾匡也選手がつかんで3アウトに。 わずか1球で火消しをやってのけた船迫投手は試合後、「きのうああいう試合になって、切り替えのスポーツなんで、どれだけ切り替えられるか。どこに出ても僅差なんで、きょうは絶対に勝つという気持ちで投げました」と引き締まった表情で語りました。 その前の回に登板した高梨雄平投手とともに、この日の気合の投球を見て欲しかった人がいます。 「きのう西舘がすごく落ち込んでたんで」 それはドラフト1位ルーキーの西舘勇陽投手。前日の試合でプロ初黒星を喫し、10戦連続ホールドの記録がストップしていました。試合後のロッカールームではじっと一点を見つめ、思い詰めた表情をしていたルーキー。 「きのうはすごく悔しかったと思うけど、シーズンまだまだこれからってことを伝えて、切り替えてあしたから行こうと。自分と高梨さんで、打たれた2人ですけど(笑)。打たれた2人が、西舘を鼓舞して、次の試合しっかり入れるように伝えました」 中継ぎとして投げるからには切り替えが重要。船迫投手も去年1年目に通ってきた道です。先輩から後輩に受け継いでいく姿勢。この日、ベンチ外だった西舘投手にきっと届いているはずです。