【DeNA】 “男・村田”の第2章! コーチで14年ぶりの横浜帰還、厳しさと柔らかさを備えた人間力の大きさに期待の声
☆帰ってきた『男・村田』 「ユニホームに袖を通した2月1日から勝つ覚悟を持ち続けて、最後まで戦える集団になってほしいですし、その集団にしていきたいなっていうのは僕も感じています」 【画像】日本シリーズ第6戦を盛り上げた横浜DeNAベイスターズのマスコットたちを特集! 14年ぶりにベイスターズに帰還した村田修一は、鋭い眼光でコーチングに意欲を示した。 24年は共に戦った三浦大輔監督らが日本一を手にした。歓喜に湧く古巣を外から見て「嬉しそうな顔をテレビで拝見して、本当にほっとしたというか、よかったなっていうのが正直な感想でした。苦労された人たちが日本一になる姿、羨ましくも思いました」と嬉しそうに語る姿は、いまも揺るがぬ横浜への愛が溢れ出ていたように感じられた。 いわゆる暗黒時代に4番サードでチームを支え続け、FA権を取得した2010年オフには内川聖一氏とダブル流出が危惧されたが残留を決意。翌年には権利を行使し移籍したが、横浜ではチームメイトに慕われ、プレーでも常に全力疾走を要求するなど、ベイスターズを強くしたい意識は誰よりも強かった。勝利を求め移籍した巨人では、外様でありながら選手会長の座につくなど人間力の大きさは顕在だった。 その常勝巨人軍で学んだエキスを「チーム自体が(勝利へ向かって)動くのが当たり前の中で過ごしてきた。当たり前のレベルが上がるように、その上がったレベルで戦えるように。伝統あるチームを追い抜く気持ちが大事。追いつくんじゃなくて、もう追い抜かないといけないと思いますから。そういう意味では高いところで気持ちを維持する選手たちであってほしいですし、僕もそのつもりで選手たちと接していきたい」と存分に注ぎ込む覚悟を口にした。
☆あふれる期待の声 巨人で栄冠を掴み、独立リーグも経験。その後2球団のコーチを歴任し、満を持してのベイスターズ復帰。三浦監督も「ベイスターズと書かれたユニホームに袖を通して、またこのコーチとしてチームのために頑張ってもらいたいと思います。バッティングだけじゃなく、野手を育てるっていう意味でね。選手たちにいいアプローチをしてもらいたいなと思ってます」と期待。鈴木尚典打撃コーチも「心強いです。同じ打撃コーチとして、右バッターと左バッターの違いもあるし、彼もやっぱり一流選手だし、色々僕も話聞いてみたいですね。楽しみです」と共闘を心待ちにしていた。 村田からキャプテンの座と背番号25番を引き継ぐ形となった筒香嘉智も「横浜スタジアムによく行っていた高校の時から憧れの方でした。実際プロに入って色々教えていただいたのも村田さんでしたし、僕がアメリカ行っても、違うチームへ行っても、すぐに連絡いただいて、いろんな意見をお聞きしてたので。村田さんと一緒にやれるってことはほんと嬉しいですし、ベイスターズにとってもすごくいいと思います」と笑顔をみせる。 2年目の飛躍を目指す度会隆輝も「本当にすごくビッグな方なので。自分もずっと選手として見ていた方なので、尊敬することしかないです」と目を輝かせ、「その中ですごく優しく気さくに話しかけていただいて。『俺のことシュウさんって呼んでいいよ』って優しい感じで言ってくださって。とても助かっていてすごく嬉しいです。来シーズンずっとお世話になると思うので、どんどん自分のパフォーマンスに活かしていけるように、いろんなアドバイスを聞けたらなと思います」と若手には柔らかく接している一面も垣間見えた。 「キツいことができないと、リーグ優勝っていうのはなかなかできない。みんなが目指しているところなんでね」と言い切りながらも、フレンドリーさも兼ね備える姿は、まるでメリハリの付いた現役時代のバッティングを彷彿させる。 日本一を勝ち取りながら、リーグ戦は3位に終わった昨シーズン。目標のペナント奪取と、自らも横浜時代に果たせなかった美酒を浴びるため『横浜の男・村田』の第2章の幕はいま、開かれた。 取材・文●萩原孝弘
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