バスの車体からキノコがにょきり 「そんなことある?」バス会社に訪れた「実りの秋」
どうしてそんなところから――。SNSで、ある1枚の写真が話題になりました。バス会社の公式Xアカウントが投稿した写真には、バスの乗降口からにょきりと生えた大きなキノコが。バス会社に撮影の経緯を聞きました。(朝日新聞デジタル企画報道部・武田啓亮) 【画像】バスからキノコが! 「サルマタケ」以来の衝撃と話題に
突如訪れた「秋」
話題になっていたのは、新宿や渋谷、多摩地域などを運行するバス会社、京王バスの公式Xアカウントの投稿です。 「実りの秋」「収穫済み。安全に支障はございません」 そんな、バス会社らしくない文言とともに投稿された写真に写っていたのは、バスの車体、昇降口付近から生えた大きなキノコ。 傘の部分が大きく、まるで漫画に出てくるような立派な見た目のキノコがバスから生えているギャップが注目を集め、この投稿は1000万回以上表示されました。 「こんなことってある?」「なぜ、そんなところに生えたのか」「松本零士先生の『サルマタケ』以来の衝撃や!」など、多くの反応が寄せられていました。
なぜキノコが
京王バスの担当者によると、乗務員がバスにキノコが生えているのに気づいたのは、9月2日のことだったそうです。 「雨の日が多かったことが影響しているかもしれません。また、キノコが生えた車両は、前日は日曜ダイヤで予備車として車庫に停車していたので、その時にキノコが大きく育ったのかもしれません」 担当者によると、バスの床面の一部などに木材が使われているそうです。 「キノコを除去した後、毎日実施している運行前の点検で異常がないことを確認しています」 ちなみに、SNSでは生えたキノコの種類について推測する投稿も多く見られましたが、「生えていたキノコの種類は不明です」とのことでした。
自然豊かな地域を
珍しい光景が注目を集めましたが、バスの車体からキノコが生えることは、過去にもあったのでしょうか。 担当者は過去にこうした事例があったかは分からないとしつつ、「自然豊かな多摩地域を走行しておりますので、ごくまれに生えることはあるのかもしれません」と話します。 SNSでは「地元のバス会社がバズっている」「もっと人気者になってほしい」と、日頃から京王バスを利用しているとみられるユーザーの投稿も見受けられました。 担当者は「自分のことのように喜んでいただけて、とても嬉しいです。自然豊かな環境も走る京王バスを、今後もよろしくお願いいたします」と話しています。