部員11人の小学生ソフトボールチームが九州大会制覇 強さの秘密と6年生引退後に訪れる危機
RKB毎日放送
部員が11人しかいない福岡県春日市の小学生ソフトボールチームが今年の夏、九州大会で初優勝しました。 【写真を見る】強さの秘密と6年生引退後に訪れる危機 少数精鋭で九州大会を勝ち抜いた秘密と6年生が卒部した後にチャンピオンチームに突きつけられる危機を取材しました。 ■九州大会制覇 部員は6年生10人と2年生1人の計11人 福岡県春日市の大谷小学校のグラウンドで汗を流す子供たち。 毎週月曜日と金曜日の放課後に活動している小学生のソフトボールチーム「大谷スポーツ少年団」です。 現在、部員は6年生10人と2年生1人のあわせて11人しかいません。 大谷スポーツ少年団・高木剛監督「遊びの多様化といいますか、当然スポーツだけでなくゲームだったりとか(他にも)興味あるスポーツがでてきた。5年生以下が入ってこなかったのかな」 大谷スポーツ少年団は今年の夏、県予選を勝ち抜いて九州大会に出場。 見事、初優勝を果たしました。 ■「堅守」のチーム少人数ならではの強みも チームの強みは守備。九州大会も5試合で2失点と、堅い守りで勝ち上がりました。 大谷スポーツ少年団・高木剛監督「まず、技術面からいくと守備のチームかなっていうのがあってですね、ピッチャー・キャッチャー・センターラインを中心としたチームと思っています」 野球と同じで1チーム9人でプレーするソフトボール。 部員が少ない大谷スポーツ少年団は紅白戦や試合形式の練習ができません。 大谷スポーツ少年団・高木剛監督「限られた人数ですので、部分部分の練習というのを工夫している」 外野手がランナーとなって内野手の動きを確認することで、守備と走塁の練習を同時に実施。 打撃練習では、監督自らキャッチャーマスクをかぶるなど、様々な工夫で人数が少ないことの悪い面をカバーしています。 逆に人数が少ないことの良い面もあります。 大谷スポーツ少年団・高木剛監督「それもっとダッシュして片手でいいじゃん。両手でいかなくても膨らんでごらん。そう、打球緩いっちゃろ」「1人1人とじっくり向き合える(課題を)具体的にしてあげることで、できた時の達成感。やればできるんだとか、自信にも繋がると思うので」