組員に間違えられ射殺された警官2人 沖縄署で慰霊 1990年からの暴力団抗争で殉職 容疑者は今も全国指名手配
1990~92年に発生した暴力団の内部抗争中に射殺され、殉職した比嘉正雄警部(享年43)と拝根正吉警部補(同42)を追悼しようと、事件から34年となった23日、捜査に当たった元警察官ら約10人が沖縄署の慰霊碑の前で集まり、祈りをささげた。 【写真】暴力団に撃たれ病院に運ばれる警察官=1990年11月23日、沖縄市胡屋 事件は90年11月、沖縄市で発生。私服で警戒中だった2人が対立する組員と間違えられて銃撃された。実行犯の男は無期懲役が確定し服役中だが、共犯とされる容疑者(75)は今も全国指名手配されている。又吉容疑者を巡っては、既に死亡しているとの見方が強い。 比嘉警部の同期だった上間光明さん(79)は「とてもまじめな人で、柔道も得意だった」と振り返った。発生当時に捜査を担った元県警刑事部長の稲嶺勇さん(81)は「いつまでも心に残り続けている事件だ。風化させてはならない」と語った。