【解説】代表選を通じて見えた立憲民主党の進歩と弱みとは?
12年で共通基盤を作り上げた立憲民主党 課題は野党協力のみ?
立候補者の、党内における保守リベラルの度合いは。菅野氏は、「吉田氏は1期生なのでこれからも変わっていくと思う」と注釈を加えつつも、左から順に「吉田→枝野→泉→野田」と示します。 菅野氏「基本的には、別姓とか同性婚とかをちゃんと前に進めていきましょうという共通基盤があるところが、立憲民主党の強さ。そうすると、左右の軸というのは、憲法9条や安保法制や憲法をめぐる軸」 野田氏はもとから割と中道路線です。泉氏も割と中道路線でしたが、これまでは安保法制に踏み込んで明言してこなかったと言えます。 党是であり、日本共産党との選挙協力の土台である安保法制の違憲部分廃止について、先輩2名が現実的に軸足を移した時、現代表としてまとめてきた泉氏が、代表選でどう応えていくか「興味深い」と菅野氏は指摘します。 MC鈴木「最後に、率直に言って勝率が高いのは野田さん?」 菅野氏「そういう風に思います。内部の支持もおそらく推薦人の数ではなく、現時点で多いと思う。今後23日の代表選挙までの2週間、答弁の安定性や包容力があるというか、敵を作らないところ。内外に一定の支持を広げて行くのではないか」 菅野氏は、今回の候補者だけでなく、民主党政権の総括を超え、党全体で「凹凸がなくなってきた」と前向きに評価します。 MC鈴木も、経済政策や社会保障政策も一致しているのは党内で議論が積み重ねられコンセンサスが得られている証拠とし、「政権を取った時、党内で時間をかけずに走れるのはすごくいい点」とコメントします。 12年をかけて共通基盤を作り上げてきた立憲民主党。 あとはほかの野党との協力の点で、どの程度踏み込んで議論できるかがポイントと締めくくりました。