インド高速鉄道、26年にも開業 新幹線方式、駐日大使「前進」
インドのジョージ駐日大使は4日、東京都内で共同通信と単独会見し、日本の新幹線方式を採用したインド初の高速鉄道が2026年ごろにも開業できるとの見通しに言及した。「正確なスケジュールは協議中だが、着実に前進している」と強調した。モディ首相が年内に来日する見込みも示し、経済協力の一層の進展に期待を表明した。 高速鉄道は西部アーメダバードと商都ムンバイを在来線特急の3分の1となる約2時間で結ぶ計画。17年に起工式が開かれ、当初は23年開業の目標を掲げたが、住民の反対で土地収用が難航し遅延した。 今年は、日印関係が「特別戦略的グローバル・パートナーシップ」に格上げされて10年の節目。ジョージ氏は、モディ氏が「年内には間違いなく来日するだろう」と語った。 インドに進出する日系企業数を現在の約1500社から数年後には1万5千社に増加させたいとも表明。日本との経済協力もてこに、インド独立から100年となる47年までに「先進国入りする」との目標を強調した。
ジョージ氏は1993年、インド外務省入省。(共同)