劇場アニメ『ベルサイユのばら』完成までの期間は「8~9年」 声優陣の収録は「3年前」と告白
劇場アニメ『ベルサイユのばら』完成披露試写会で明かす
映画監督の吉村愛氏が、8日に都内で行われた劇場アニメ『ベルサイユのばら』完成披露試写会(2025年1月31日公開)に登壇し、公開への思いを語った。 【動画】映像が初公開…劇場アニメ『ベルサイユのばら』特報第2弾 原作は革命期のフランスで懸命に生きる人々の、愛と人生を鮮やかに描いた池田理代子氏の同名漫画。1972年から73年まで『週刊マーガレット』(集英社)にて連載され、マーガレット・コミックス(集英社刊)は全10巻を刊行。14年からは40年ぶりに新エピソードの単行本4巻発売され、現在では累計発行部数は2000万部を突破している。74年には宝塚歌劇団により舞台化され、その後テレビアニメ化、映画化などと読者の熱狂的な支持を集めた本作は、日本中で社会現象になった。そして、連載開始から50年以上の時を経て、初めて完全新作で劇場アニメ化となった。 劇場版でオスカル・フランソワ・ド・ジャルジェを務めた沢城みゆき、マリー・アントワネット役の平野綾らは、「やっと皆さんに見ていただけるのがうれしいです」と声をそろえた。また、収録時期について、「3年前でした」と長い月日が経過していることも明かした。 吉村監督も「制作から結構な時間がかかってここまでたどり着きました。感無量です」と心境を語った。“結構な時間”について聞かれると「最初の企画からいうと8~9年かかりました。コロナ禍は動きがゆっくりしていたこともあったのですが、原作のそのままをアニメにするということは大前提で、劇場版アニメを作りました」と語った。 また、イベントにはサプライズで原作の池田氏も登場。「これを描いたのは24歳の時でした。今日見せていただいて、自分の信念に忠実に生きることは(人に)迷惑をかけると思いますが、そう生きようと思ったことが少しも変わっていないことに自分なりに感動しています」と心境を語った。
ENCOUNT編集部