低学年の女児に抱きつき、ほお密着 小学校の70代教諭に有罪判決
横浜市内の小学校の教室で低学年の女子児童にわいせつな行為をしたとして、不同意わいせつ罪に問われた70代の男性教諭=懲戒免職処分=に対する判決公判が6日、横浜地裁であり、菅野裕希裁判官は懲役1年6カ月執行猶予3年(求刑懲役2年)の有罪判決を言い渡した。 判決によると、教諭は昨年9月、ドアを閉めた教室内で、女児と2人きりになり、抱きつき、ほおを密着させた。 菅野裁判官は、教諭が「好きだよ」「秘密」などと言っていたことを踏まえ、教諭の行為を親愛表現としてのスキンシップとは認めず、「児童の心身の健全な成長を促す立場で、認識が甘すぎたといわざるを得ない」とした。 公判は被害者保護のため、教諭を含め、匿名で審理された。教員による児童生徒へのわいせつ事件の刑事裁判をめぐっては、横浜市教育委員会が今年5月、傍聴に多数の職員を動員したとして謝罪していた。(手代木慶)
朝日新聞社