盗品の銅線ケーブルと知りながら買い取りか 栃木・小山市の金属買取店 中国籍の幹部の男逮捕 警視庁
東京・日の出町などの太陽光発電所から銅線ケーブルが盗まれた事件で、窃盗グループから銅線ケーブルを購入していた疑いで、中国籍の男が警視庁に逮捕されました。 盗品等有償譲り受けなどの疑いで逮捕されたのは、栃木県小山市の金属買取店「祥瑞産業」の部長・中国籍の杜旭容疑者(27)です。 杜容疑者は今年5月下旬、タイ国籍の窃盗グループが東京・日の出町の太陽光発電所から盗んだものと知りながら、銅線ケーブルおよそ840メートルを61万円で買い取った疑いがもたれています。 警視庁によりますと、杜容疑者の会社では今年1月から5月までの間に、この窃盗グループから銅線ケーブルを90回ほど、総額およそ4000万円で買い取っていたということです。 今年、東京・日の出町や群馬県嬬恋村などの太陽光発電所から銅線ケーブルが盗まれた事件では、タイ国籍の男7人がすでに起訴されています。 警視庁などは先月18日、栃木県小山市と茨城県古河市などの金属買取店4店舗に家宅捜索に入っていて、タイ国籍の男らが盗んだ銅線ケーブルの転売先について調べを進めていました。 杜容疑者は取り調べに対し「銅線ケーブルを買い取ったのは間違いありませんが、盗品だとは知らずに買い取りました」と容疑を否認しています。 警視庁によりますと、今年に入り、9月末までに北関東の太陽光発電所から銅線ケーブルが盗まれる事件がおよそ4000件確認されているということです。 警視庁は杜容疑者の会社が会社ぐるみで犯行を行っていたとみて、捜査を進めています。
TBSテレビ