【アメリカ・フォースナー社との初コラボ最新作】標準装備されたNASA宇宙史に残る伝説のコムフィットブレスとは?
つまり二つの理由を挙げている。ひとつは長さ調整が工具なしでも自在にできてしまうという構造上の特徴だ。そのため手首はもちろんだがミッションの際に宇宙服の上からでも着けられるという汎用性の高さが評価されたというわけだ。 二つ目は「緊急時に簡単に取り外せる」こと。例えば船外活動などにおいて時計が何かに引っかかってしまった際に、堅牢なブレスレットだと時間がかかってしまう懸念があった。その点、コムフィットはメッシュタイプということもあって、最悪は引きちぎって外すこともできるという点も大きな利点だったようだ。 そしてNASA 有人宇宙計画では1962年10月のマーキュリー・アトラス8号と63年5月のマーキュリー・アトラス9号において宇宙服の上から実際に着用された。ちなみにマーキュリー・アトラス8号の宇宙飛行士が着けていたオメガ、CK2998にはこのコムフィットが装着されていたようで、いわば伝説のメッシュブレスとい言われるゆえんである(オフィシャルWEBサイトより)。
現在、フォースナー社は再興され、アメリカ・マサチューセッツに本拠を構え、様々なヴィンテージブレスを復刻して販売している。もちろんコムフィットも忠実に復刻されて一般に販売されていることから、今回のようなアウトラインとのコラボレーションを実現することができた。 ちなみに日本においては、どちらかというとアンティークの時計愛好家など知るひとぞ知る、そんな存在ではあるが、クロノワールドより1万9800円で販売されているため、気になる人はチェックしてみてほしい。 さて、このコムフィットだが、歴史があって古典的な作りながら、時計本体に取り付ける部分のエンドピースは伸縮する構造(写真参照)になっており、今回コラボモデルが採用したタイプは19~22mmまでのラグ幅に対応するなど汎用性も高い。そのためブレスレット単体でも色々と付け換えて楽しむこともできるという特徴をもつ。