年末年始恒例「よこすかカウントダウン」中止から一転開催へ 市など主催、市民要望多く
大みそかから元日にかけて新年を祝う横須賀の恒例イベントで、本年度の開催中止が9月に発表されていた「よこすかカウントダウン2025」を巡り、神奈川県横須賀市は27日までに、同イベントを開催することを決めた。市民らから開催継続を求める声が数多くあったことや、四半世紀にわたり地元に根付いた横須賀ならではのイベントであることから市などが主催者となって一転して行われることになった。 カウントダウンイベントは、市内の商店街関係者ら民間主体で構成される実行委員会の主催で、1997年にスタート。ヴェルニー公園(同市汐入町)でステージイベントのほか、同公園近くの米海軍と海上自衛隊の基地に停泊する艦船がイルミネーションで彩られ、海上で花火が打ち上げられる。コロナ禍の中断を挟み、昨年度は4年ぶりに開催された。 しかし、実行委は今年9月、物価上昇に伴う設営費や人件費といった運営費用の高騰や資金調達の困難などを理由に本年度の中止と以降の継続断念を発表した。これに対し、上地克明市長は同月の会見で「残念でならない。市として何かできないか。できることがあれば考えたい」との考えを示していた。
神奈川新聞社