バルセロナ会長「チャビは言っていることが変わった。フリックは彼とは逆で、現陣容でどんなチームにも勝てると信じているよ」| ラ・リーガ
バルセロナのジョアン・ラポルタ会長が、チャビ・エルナンデス氏の監督解任の理由を説明している。 4月下旬、今季限りで退任する予定だったチャビ氏を慰留しながらも、それから1カ月後に解任して、後任にハンジ・フリック氏を招聘したラポルタ会長。スペインメディアはラポルタ会長が考えを改めた理由を、チャビ氏の「ファンは今のバルサが25年前と違うことを理解しなくてはならない」「今の監督は『この選手とこの選手とこの選手がほしい』と言えないんだ」といった発言にあったと報じていたが、事実であったようだ。 ラポルタ会長はチャビ氏が自身に対して現陣容を絶対的な信頼を強調しながら、公やデコSD(スポーツディレクター)には、まったく別のことを話していたとの見解を示している。 「チャビが言っていることには変化があった。公の場、またSDとの話し合いでチームに根本的な変化をもたらそうとしていたんだ。少し前には現陣容を盲目的に信じていると言っていたのだがね」 「その後ハンジ・フリックを招聘するチャンスが生まれたんだが、彼は現陣容を盲目的に信じてくれた。どんなチームを相手にしても勝てると思ってくれたんだよ。それこそが決断を下す決定的要因となったわけだ」 「心はチャビで続けろと言ったが、頭が変えろと言った。チャビにはそう伝えたよ。良い決断だったし、彼は可能限り良い形でここを去ることができた。そして彼とそのスタッフの恐れが、決断を下すことを早めたんだ。私は執拗にメッセージを受け取っていたし、早く結果を知りたいと思う人たちを苦しめたくなかった」 報道によれば、チャビ氏はFWロベルト・レヴァンドフスキやFWジョアン・フェリックスといった選手たちを構想外にしていたとされる。 ラポルタ会長はまた、今夏の補強がおとなしいものになることを改めて強調した。 「大金を投じたり、スケールの大きな売却をすることはない。私たちは中盤、純粋なウィングを探しており、デコとフリックが話をしているよ。それと、おそらくDFもかな。しかし下部組織の選手たちも助けとなるだろう。(レアル・ソシエダMFマルティン・)スビメンディ? 名前については言及しないよ」 「フェリックスと(DFジョアン)カンセロ? 私たちはどちらにも残ってほしいと思っている。あと1シーズンはここにいてもらいたい。フリックは彼らが素晴らしいクオリティーの持ち主たちだと考えているし、フェリックスの方はバイエルン時代にも獲得を求めていたんだ」 「私はフェリックスの今季のプレーに満足している。思うに、彼はもっと出番を与えられるべきだったんだ。デコはレンタルを延長するために、もう働いているよ」 ラポルタ会長はその一方で、レアル・マドリードがFWキリアン・エンバペを獲得したことについても言及している。 「バルセロニスモ(バルセロナ主義)にとって良いニュースではない。しかし私はバルサの哲学を信じている。ラ・マシア(バルセロナの下部組織)を信じることをね」