岩井明愛、竹田麗央、山下美夢有の最終組に注目! 「KKT杯バンテリンレディスオープン」初日のプレーをプロがレポート
初日のピン位置は手前から22ヤード、左から9ヤードと真ん中より少し奥の右サイドに切られていました。フェードヒッターの竹田選手はピンの右手前10メートルほどに乗せて2パットのパー。 「ストレート目でピンを狙った」という岩井明愛選手は、ピンの右横4.5メートルに付け、曲がり幅の少ないフックラインを見事に決め、スコアを伸ばしました。
山下選手は、完璧なドローボールでピン手前1.5メートル弱に乗せ、バーディパットをしっかりと決めました。ドローヒッターにとってはイメージの出しやすいピン位置でもフェードヒッターの竹田選手にとっては無理にピンを狙うシチュエーションではありません。難なくパーでこのホールをこなし、次のホールへと向かう姿が印象的でした。 この13番ホールだけでなく、ガツガツ攻めると簡単にボギーを叩いてしまうコンディションとコースセッティングになっているので、自分の持ち球に合わせてホールごとのマネジメントを考え、18ホールをコツコツと3日間の積み重ねることが上位進出のカギになりそうです。
最後に股関節のケガのため今大会を最後に治療のため活動を休止する植竹希望選手は、パットのラインを読む際にも股関節をかばうようにな仕草を見せていました。 「いずれ手術が必要になるなら、まだ若い今のうちに受けよう」とリハビリも含めて数カ月は時間がかかるようです。しっかりと治療して来季には元気な姿を見せてくれるはずです。 明日2日目の天候は曇りのち晴れ、気温は24度まで上がる予報です。多くのギャラリーを沸かせるプレーが見られることでしょう。 写真/中村修
プロゴルファー・中村修