岩井明愛、竹田麗央、山下美夢有の最終組に注目! 「KKT杯バンテリンレディスオープン」初日のプレーをプロがレポート
国内女子ツアー第7戦「KKT杯バンテリンレディスオープン」の初日を終え、5アンダーで首位に立ったのはディフェンディングチャンピオンの岩井明愛、脇元華、尾関彩美悠の3人。1打差の4アンダーで宮田成華、桑木志帆、小祝さくら、村田理沙と続く。みんなのゴルフダイジェスト特派記者でプロゴルファーの中村修が現地からレポートをお届け。
会場となる熊本空港カントリークラブは、例年通りフェアウェイが硬く、また硬く仕上がったグリーンでラフからのショットやミスショットでは簡単にピンに寄せられないコンディションになっています。 今日注目したのは、地元の大声援を受け初優勝を目指す竹田麗央、ディフェンディングチャンピオンチャンピオンの岩井明愛、そして山下美夢有選手の最終組です。 硬いフェアウェイはアイアンのソールを弾くため距離感が難しくなりますし、硬くて速いグリーンは奥からのアプローチやパットでカップをオーバーするシーンが散見されました。そのなかでディフェンディングチャンピオンの岩井明愛選手は、5バーディノーボギーの危なげないゴルフで連覇に向けて最高の滑り出しをしました。 21年の今大会で初優勝を飾った山下選手は、「まだショットの調子はいまひとつ」とはいうものの、6バーディ3ボギーの3アンダーと首位から2打差で終えています。山下選手の調子のバロメーターでもあるピタリと決まるフィニッシュが見られるようになってきているので、ショットの調子は上がってきています。パットもタッチは合っていますし、惜しいパットもいくつもありましたのでこのまま優勝争いに加わって来るでしょう。 竹田麗央選手は、17番で3オン3パットのダブルボギーもあり2バーディ1ボギー1ダブルボギーの1オーバー41位タイで初日を終えました。岩井明愛選手をもオーバードライブする相変わらずの飛距離に感心しますが、飛距離が出るだけにこのコースでは方向がわずかにずれただけでトラブルになるケースもありました。明日以降地元の声援を力に変えて巻き返して来るでしょう。 ここでは、山下選手はドロー、岩井明愛選手はドローからストレート、竹田選手はフェードと三者三様の攻め方が見えた13番パー3を紹介します。このホールはやや打ち上げでグリーン左手前に大きな木があり、ピンが左に切られるとフェードヒッターには難しくなるホールです。