「真面目に働く私がバカみたい」“サボり癖がひどい部下”への効果的な対処法
では、どう伝えたらいいのか?
いきなり攻撃したり、非難するような言い方をしてしまうと、相手側も責められたとネガティブに受け止め、人間関係をこじらせてしまう原因にもなります。ここは、現状問題になっている事実のみを伝えるようにしましょう。 例えば、「最近、体調が優れない? 仕事がきちんと処理できていないみたいだけど大丈夫?」というように、実際に発生した問題を挙げつつ、相手を思いやる言い方で突破口を開いてみましょう。責めの姿勢で向かうのではなく、どうしたらもっと改善できるのか、という前向きな会話を心がけましょう。 また、上記でもお伝えしましたが、「リンゲルマン効果」をなくすためには、一人一人の成果を明確にすることと、きちんと相手の仕事であると自覚を持たせることが有効です。「これは〇〇さんにお願いしたい」と部下に任せる姿勢を示すことで、本人もやる気を出してくれるきっかけにもなるでしょう。
指摘しても変わらない場合は?
もしそれでも行動が改まらず、Fさんの仕事に悪影響を及ぼし続ける場合には、上司に事実を打ち明けてみましょう。その際、部下には事前に「上司に仕事量の相談をしてみます」などと伝えておくと、振る舞いを改める効果があるかもしれません。 任せて引き受けた以上、その仕事は部下が責任を持ってしなければいけないことです。そのことを自覚させるためにも、こちら側は問題点を伝えたら、あとは部下自身で解決する問題なので、Fさんは関与しないようにしましょう。仕事をしなかった場合にどういう責任が回ってくるのか、ということを自覚することが何よりもの成長に繋がります。仕事をサボったら大変なことになるということを、身を持って知ることで、部下の自主性も上がることでしょう。 そもそも人にはいろんな価値観の人がいます。すべてが自分の思い通りに動くことではありません。そのことを理解し、「こんな人もいるのね」とスルー出来る余裕を持つことも時としては必要です。 惰性の態度で仕事を続けていくことで、最終的に一番悪影響を受けるのは部下自身です。Fさんは、自分の成長だけを軸に行動していくようにしましょうね!
ということで、 今回の合言葉は……
「惰性はその人自身に返ってくる!」です。 ではでは、皆さまのよき日々を願って……。 また次回!