佐賀に「ノマドカレー」 居酒屋に間借り出店、元カフェ店主夫婦が営業再開
佐賀県庁近くで昨年7月まで営業したカフェ「stool coffee(スツールコーヒー)」が昨年12月から、佐賀市内でイベントスペースでの出店や間借りで出店する「ノマドカレー」を始め、営業を再開した。(佐賀経済新聞) 【写真】「ノマドカレー」として平尾富美夫さんらが提供する「広島産牡蛎(かき)カレー×スリランカチキンカレー」 スツールコーヒーは、店主・平尾富美夫さんと妻の直子さんが2016(平成28)年7月に開いたコーヒー店。主にランチに提供するカレーが人気だったが、入居する建物の取り壊しに伴う立ち退きにより昨年7月に閉店した。新店舗の物件探しと並行して、昨年12月、佐賀駅前交流広場で週1回のカレーの販売を再開。併せて、居酒屋「ちょい飲み屋SAPO(サーポ)」(佐賀市駅南本町4)店主の兵働未貴さんに相談し、同店で間借り営業も始めた。 「遊牧民」を指すフランス語「ノマド」を冠した「ノマドカレー」は、「サーポ」での営業時に来店した友人が「さながら『ノマドカレー』じゃないですか」とこぼしたことから。特定の場所にとどまらずに暮らす遊牧民の姿と、店舗を持たず場所を渡り歩いてカレーを提供する現在の自身の営業スタイルが重なることから、12月21日の営業開始以降、「ノマドカレー」と名乗るようにしたという。 提供するカレー(1,200円)は、1皿に平尾さんオリジナルのルーを2種類かけたもの。平尾さんによると「いつ来ても新鮮な思いでカレーを味わってほしい」という思いから、「広島産牡蛎(かき)カレー×スリランカチキンカレー」「肥前さくらポークカレー×有明鶏のサグチキンカレー」など、週によってカレールーを変えているという。副菜に「一緒に食べることでカレーをよりおいしく味わえるように」と味付けにこだわったサラダなどもトッピングする。 平尾さんは「営業を再開して一番感じるのは、来てくれる客のありがたさと心強さ。駅前広場では強風であおられるテントを列に並ぶ客と一緒に支えたり、『サーポ』での営業ではカフェの常連や友人が来てくれたりと、さまざまな形で客に支えられていることを感じる」と話す。「引き続き店舗を探しつつ、駅前広場から場所を広げて『ノマドカレー』を続けていきたい。今後の営業形態がどうなるかは分からないが、今は遊牧民のようにさまざまな場所を渡り歩き、さまざまな方とカレーを通じて楽しい昼の時間を過ごしていきたい」と話す。 営業日時、出店場所はインスタグラムで知らせる。
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