カシミール地方で武力衝突 武装勢力がインド軍を襲撃
キャスア、カシミール、7月9日 (AP) ― インドが実効支配するカシミール南部で7月8日、インド軍のトラックが武装勢力に襲撃され、インド兵4人が死亡、6人が負傷した。 武装勢力からの犯行声明は出ていない。 襲撃が行われたのは、カシミール南部のキャスア地区で、地元警察によると、軍の定期パトロールを襲ったものだという。 インド軍と警察が派遣され、現場一帯は封鎖され、武装勢力の捜索活動が開始された。 クルガム地区では7日、2度銃撃戦があり、インド軍兵士2人と武装勢力6人が死亡したが、今回の襲撃が最新の武力衝突となった。これに先立ち、武装勢力がラジューリ郡の陸軍キャンプに発砲し、兵士1人が負傷した。 ヒマラヤ山脈のカシミール地方は1947年以来、インドとパキスタンの間で分割されているが、ともに核保有国であるインドとパキスタンは、カシミールをめぐって3度の戦争を経験している。 インドは、パキスタンがカシミール地方の支配を巡って、反政府勢力を訓練していると非難しているが、パキスタンはこれを否定。 1989年以来、さまざまな武装勢力がカシミールのインドからの独立、あるいはパキスタンとの合併を求めて戦ってきた。 (日本語翻訳・編集 アフロ)