【地方競馬】ラッキードリームが六甲盃を初制覇 ゲート難解消で逃げ切って重賞12勝目
「六甲盃」(6日、園田) 地方全国交流重賞は開催2日目の11Rで行われ、2番人気で地元・兵庫のラッキードリームが好スタートから逃げ切って六甲盃を初制覇し、重賞12勝目を挙げた。管理する新子雅司調教師(46)=園田=は重賞67勝目に達し、兵庫県競馬所属の調教師による通算重賞最多勝利記録を更新した。2着は5番人気で船橋のユアヒストリー、3着には8番人気で兵庫のツムタイザンが入った。 ラッキードリームが後続に反撃機会を与えることなく押し切った。2月の白鷺賞に続いて逃げ切りでの重賞制覇。「スタートだけ心配していた。ハナに行って大丈夫と思った。今回は落ち着いていた。それがズブさなのか、成長して大人になったのか。まだ判別できない」と新子雅師。課題のゲート難が、ようやく解消されつつある。 転入してからずっとコンビを組む下原理も驚きを隠さない。「いつもはゲート裏でイレ込むのに、返し馬が進まないぐらいおとなしかった。大人になって、さらに扱いやすくなるのかな」。今までにない落ち着きが抜群のスタートにつながった。 ラッキードリームの今後の目標は2年ぶりの園田金盃(12月5日)制覇。そのステップレースとして金沢のイヌワシ賞(8月25日)、白山大賞典(9月23日)を検討する。「ドバイから帰国して気が抜けていたが、やっと気力が戻ってきた」と新子雅師。ドバイ・ゴールデンシャヒーンで5着のイグナイターは、さきたま杯・Jpn1(6月19日)に向けて「状態も元気もいい」と仕上げは順調。新子雅厩舎の主力馬が一斉に本格稼働の時期を迎えた。