新NISAの投資信託。銘柄選びはどうすればいい?
2024年1月1日から新NISAがスタートしました。これまでのNISAと異なり、合計1800万円まで非課税で保有できることになりました。 1年間での投資枠は、成長投資枠240万円プラスつみたて投資枠120万円になりますが、つみたて投資枠での運用が中心という人も多いのではないでしょうか。 今回は、つみたて投資の中心となる投資信託の銘柄選びについて学んでみましょう。
NISAつみたて投資枠で購入・保有できる投資信託
NISAのつみたて投資枠を使って購入・保管できる投資信託は、金融庁の指定する投資信託銘柄に限られます。2024年1月現在の銘柄数は280本(※1)となっています。
表は(※1)に基づき筆者が作成 投資地域では国内外型が、運用商品では株式型が多いのが一つの特徴です。その中で、バランス型とも言われる資産複合型の国内外が最も多く、リスク回避を優先する一般投資家への対応が読み取れます。 今回は、この280本のなかからどのようにして購入・保有する銘柄を選ぶかということを、見ていきましょう。
つみたてNISAで購入投資する投資信託の選び方
投資信託を購入する際、一般的には、NISA口座を開設している金融機関(銀行・証券会社)の推奨する銘柄を選ぶことが多いと思います。 では、推奨された銘柄について他の銘柄と比較・検討したり、自分で投資信託の銘柄を選ぶような場合にはどうすれば良いのでしょうか。金融庁指定のNISAつみたて投資信託については、投資信託協会の「投信総合検索ライブラリー」(※2)を使うという方法があります。
投資信託協会投信総合検索ライブラリーの検索方法
このサイトで「NISA」を選択すると、NISA対象銘柄に絞り込んだ検索条件のページが出て来ます。ここで、「投資対象資産」「投資対象地域」「インデックス区分」「運用会社・販売会社」を選択することになります。 これらの言葉の意味は投資をするうえで学んでおいた方が良いですが、今回はどのような条件にすればよいかを以下に簡単に説明します。 ・「投資対象資産」の種類は、今回は株式型と資産複合型(バランス型)を選択します。 ・「投資対象地域」は国内、海外、国内外の3つから選択します。 ・「インデックス区分」にあるインデックスファンドとは、「日経平均」「TOPICS」などの株価指数に連動した投資信託のことで、運用コストが低く市場の平均値のため、アクティブファンド(積極運用)と比較されます。 実際の検索例を見てみましょう。検索例は以下の表の〇印のように選択しました。