新NISAの投資信託。銘柄選びはどうすればいい?
表は(※2)に基づき筆者が作成 運用会社と販売会社は「指定なし」、NISA分類は「つみたて投資枠対象」としました。検索結果は、「基本情報」や「運用実績」が銘柄ごとに表示されます。つみたてNISA投信は分配金のない銘柄が選ばれているので、基本情報と運用実績の2つを見れば良いでしょう。
投信の検索結果例
「検索」をすると以下の表のような検索結果が表示されます。 実際の検索例を見てみましょう。検索例は以下の表の〇印のように選択しました。
表は(※2)に基づき筆者が作成 基本情報では、「ファンド名」「商品分類」「基準価格」「騰落率(3年)」「信託報酬」「純資産額」が表示されており、各項目の欄にある「▲」「▼」をクリックすると、ランキングで表示されます。 また、運用実績では、「リスク(標準偏差)」「シャープレシオ」が表示されます。 標準偏差は、その数値が大きいほどリスクが大きく、小さければリスクも小さいことを示しています。シャープレシオは、この数値が高いほどリスクを取ったことによって得られた超過リターンが高いこと(効率よく収益が得られたこと)を意味します。 この表では、基準価格、3年間の騰落率、運用管理費用(信託報酬)、純資産総額が表示されています。この表のランキングは、純資産総額の大きい順になっていますが、適宜変えることは可能です。 また、キーワードの欄に検索したいファンド名を入力すれば、そのファンドの上記項目のデータが表示されます。金融機関から推奨された投資信託銘柄について、同じようなファンドとの客観的な比較ができるわけです。 さらに、運用実績を見てみると、リスクを示す標準偏差やシャープレシオも表示されますが、今回はリスクの比較的低い資産複合型を選んでいますので、特にシャープレシオの数値は低く出ています。こういった要素を比較・検討することで、自分が購入したい投資信託が分かりやすくなると思います。
まとめ
NISAやiDeCoの運用銘柄選びに困っている人も多いことでしょう。金融商品について多少の知識を持つことは、これからの時代を生きて行くうえでの知恵の一つです。 今回は、投資信託協会のネットで公開されている検索ツールに基いて取り組む場合の手順を紹介しました。気になった方はぜひ試してみてください。 出典 (※1)金融庁 つみたてNISA対象商品届出一覧 (※2)投信総合検索ライブラリー 投資信託協会 執筆者:植田英三郎 ファイナンシャルプランナー CFP
ファイナンシャルフィールド編集部