老後資金のために「NISA」で投資を始めようとした矢先、「首相交代で日経先物が暴落」というニュースを見てしまいました。何かあるたびに暴落するなら、投資なんてしないほうが良いんじゃないでしょうか…?
株価が急降下してもNISAでやってはいけない行動
結論から申しあげると、相場が急落したからといって、すぐに投資商品を売却して現金にすることは避けましょう。含み損を確定させるだけで長期的な資産形成の目的を果たせません。 株価が急落したとしても一時的なものです。アメリカのS&P500にしても日本の日経平均株価にしても、半永久的に下がり続けた相場はありません。 例えば2020年のコロナショックでは日経平均株価は約2万3000円から約1万6500円まで急落しましたが、その後回復して2024年10月4日現在では3万8000円を超えるまでに上昇しています。 株価の急落に対して精神的な負担を和らげる方法としては「積立投資」があります。一括投資の場合、購入したときの株価や基準価額から暴落すると市場の回復を待つほかなく、精神的な負担が大きいです。 一方、同じ投資元本を一度に投資せずに一定のタイミングでコツコツと買い増す積み立て投資であれば、「ドルコスト平均法」のメリットを享受できます。 ドルコスト平均法は、価格が変動する金融商品を一定のタイミングで一定の金額分を定期的に購入する方法です。一定金額を購入するということは、価格が安いときには多くの口数を購入することができ、反対に価格が高いときには自然と口数が抑えられて「高値掴み」を防ぐことができます。 積立投資を継続することによって、株価の暴落というシーンが、株や投資信託を大量に購入できる「チャンス」に早変わりします。 市場が暴落したとしても、すぐに投資をやめるのではなく、毎月決めた金額を一定のタイミングでコツコツと買い増すことが長期投資を成功させるコツです。
まとめ
投資を始めてしばらくは、含み損という言葉に強い不安を感じるかもしれませんが、多少株価が下落したくらいで積立投資をやめてしまうと、含み損だけが確定して老後の資産形成が進みません。 毎月一定額を同じタイミングで購入し続けるドルコスト平均法を崩さず、市場の乱高下に負けずにコツコツと投資を続けて長期投資を成功させましょう。 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部