2024年度年金額は一般的な家庭で「月23万円」と増額!物価上昇を超えたのか!?
2024年度より年金受給額が改定されます。 そのため、2024年4月分からの年金がいくらになるのか気になる人も多いかもしれません。 【シミュレーション結果表】現役時代の平均年収ごとに将来もらえる年金額の目安をチェック そこで本記事では、2024年度における一般的な家庭がもらえる年金額を紹介します。 物価上昇率との比較や現役時代の年収ごとの年金受給額も解説するので参考にしてみてください。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
2024年度の一般的な家庭の年金受給額はいくらか
2024年度における一般的な家庭の年金受給額はいくらなのでしょうか。 なお、ここでいう「一般的な家庭」とは平均年収約527万円で40年間就業した夫と会社員や公務員経験のない専業主婦の妻の家庭をさします。 厚生労働省「令和6年度の年金額改定についてお知らせします」によると、2024年度における一般的な家庭の年金受給額は月額23万483円です。 2023年度の一般的な家庭の年金受給額は月額22万4482円のため、月額6001円の増額となっています。 年金額の増額率は+2.7%です。 このように、2024年度の年金額は改定されましたが、近年は物価の上昇も著しいです。 では、年金の増額率は物価上昇率を上回っているのでしょうか?
物価上昇率と年金増額率はどちらが高いのか
2024年度の一般的な家庭における年金受給額は前年度より2.7%の増額であることを確認しましたが、2023年は物価上昇の続いた1年でした。 そのため、物価上昇率を年金受給額増額率が下回っている場合は実質的な受給額は減っていることとなります。 厚生労働省「令和6年度の年金額改定についてお知らせします」によると、2023年の物価変動率は+3.2%です。 年金受給額の増額率は物価上昇率を下回っています。 これは、年金の「マクロ経済スライド」という仕組みにより、年金受給額の増額率が抑えられることが要因です。 そのため、年金受給者の実質的な生活水準は下がってしまうでしょう。