「洗練度」が期待に届かず マツダCX-80 2.5 PHEVへ英国試乗 キラリと光る3.3Lディーゼル
キラリと光るディーゼル 一括りには評価しにくい
3列シーターのSUVとして、CX-80は英国でも一定の支持を集められるだろう。ただしプラグイン・ハイブリッドは、洗練性や電気だけでの走行距離で同クラスの理想には届いていない。マツダへ期待したい、動的なフィーリングも得てはいない。 欧州でのライバルは、ヒョンデ・サンタフェやプジョー5008など。パワートレインの構成自体は、マツダの方が魅力的といえるが、より安価で優れたハイブリッドを積むモデルは存在する。 CX-80でキラリと光るのは、トルクフルでスムーズな3.3Lディーゼル。また、上級トリムグレードのインテリアは訴求力が高い。シャシーの動的能力も低くはない。称賛したい部分も多いのだが、そうではない部分も混在している。 仕様次第では、CX-80がクラス上位の1台になり得るとは思う。一括りには評価しにくい、というのが本音だ。 ◯:タクミ・グレードのインテリア 多用途で広い7シーターの車内 燃費に優れ好印象な6気筒ディーゼル △:落ち着きに欠ける乗り心地 競争力の高くないプラグイン・ハイブリッド
マツダCX-80 2.5 e-スカイアクティブPHEV AWD エクスクルーシブライン(英国仕様)のスペック
英国価格:4万8920ポンド(約954万円) 全長:4990mm 全幅:1890mm 全高:1713mm 最高速度:194km/h 0-100km/h加速:6.8秒 燃費:62.5km/L CO2排出量:35-36g/km 車両重量:2165kg パワートレイン:直列4気筒2488cc 自然吸気+AC同期モーター 使用燃料:ガソリン 駆動用バッテリー:17.8kWh 最高出力:327ps/6000rpm(システム総合) 最大トルク:50.9kg-m/4000rpm(システム総合) ギアボックス:8速オートマティック(四輪駆動)
リチャード・レーン(執筆) マット・ソーンダース(執筆) 中嶋健治(翻訳)