わずか7時間のレースに…ニュル24時間レースは濃霧で赤旗中断! 勇退レースにSTI辰己総監督は「過去にやり残したことも後悔もないよ」【みどり独乙通信】
午後にようやくレース再開となったが……
長時間にわたり赤旗で中断していただけに、すっかりのんびりモードだったところに、13時30分からフォーメーションラップ開始というアナウンスが入り、一気にバタバタモードです。 慌ててスタートグリッドまで走って行き、そのまま1コーナーのイン側で待ち構えていました。セーフティカーの先導のもとでフォーメーションラップが開始したのですが、一向に天候の回復が見こめません。わずか150m先さえも視界はゼロ! 本当にレースが再開されるのでしょうか? という状況……。セーフティカーの先導で5周を走り、残念ながら天候が回復しないという判断により、そのままレース終了となりました。レースウィークを通してものすごく悪天候でしたが、2023年を上まわる24万人ものファンで大賑わいとなったニュルブルクリンクでした。 2008年からSTI NBR CHALLENGEを率いたSTIの辰己総監督のご勇退レースは、24時間の内のわずか7時間あまりという短いレースで幕を閉じました。 「その時、その時に全力を尽くした16年だったので、過去にやり残したことも後悔もないよ」 と、じつに辰己総監督らしいお言葉をいただきました。88号車スバル WRXは、総合51位でSP4Tクラス優勝を勝ち取り、辰己総監督のご勇退に華を添えました。辰己総監督に長年の「おつかれさま」を伝えるため、地元ドイツの多くのチームが辰己さんの元を訪れ、ひとりずつと両手で握手をされている姿が感動的でした。 辰己英治総監督、16年ものSTI NBR CHALLENGEで多くの感動をありがとうございました!
池ノ内みどり