国民民主党・古川元久代表代行が「財務省悪玉論」を斬る!
YouTube「選挙ドットコムちゃんねる」では、毎週選挙や政治に関連する情報を発信中です。 2024年12月21日に公開された動画のテーマは「財務省って本当に悪玉なの?」 国民民主党代表代行の・古川元久衆院議員は、旧大蔵省時代に6年の勤務経験があります。公務員から政治家に転身する時、上司から投げかけられた言葉は?役人と政治家の関係を明解に解きほぐしていただきました。 【このトピックのポイント】 ・財務省は悪人ではない?問題は「強い役割意識」が生む「組織の縦割り」 ・政治家が敷いた線路の上を進むのが役人 ・財務省の印象を正しいものに変えるには
古川氏、「財務省は悪玉」説を否定 その実態は?
何年経っても、「財務省(大蔵省)出身」と見られてしまうと苦笑する古川氏。6年3か月勤務した大蔵省を辞める時には、このキャリアでは大蔵省OBと名乗るべきでないと指摘されたと言います。 6年間で係長職までを経験したという古川氏。「私がやっていた仕事っていうのは、コピー取りや、『廊下トンビ』といって書類を持って回るとか、ワープロを打つとかね。雑用中心のことしかやってこなかった」と振り返ります。 さて、最近ネット動画などで、財務省がいろいろな権力を持っていて、国民に負担を強いているひとつの主犯であるという意見があります。 それに対し古川氏は、財務省が悪人ならば、こんな財政状況にもなっていないとコメントします。 官僚というのは、どこの役所でも、本来自分の役所の権限ややるべきことを忠実に遂行します。 古川元久氏「財務省の役割は、各省庁がやりたいといって持って来た提案を切るのが財務省。財布の管理をさせられているから、基本的には財布から出すなというのが仕事。財政再建とインプリントされているから、何があってもそうだ。」 古川氏は、官僚の個々の人間が悪いというわけでない、それが仕事と刷り込まれているからこその振る舞いで、財務省以外の省庁でも同じだと指摘します。 古川氏「これをやるという、プログラムされた人間がいて。財務省の場合には予算に税などがからむから目立つんだけども、他の役所と同じようにそこだけを目指す」 これは縦割りの弊害だと指摘する古川氏は、省庁を横串に刺すのは政治の役割だとコメントします。 在職中に、証券取引等監視委員会の設立を担当した古川氏。当時起きた証券取引関係の不祥事を受け、大蔵省から独立した組織を設立します。 この時、せっかく独立した組織を作るのであれば、相場操縦とインサイダー取引が起こりうる、農産物や金・商品なども含めて、横断的にチェックする機関を作ろうと企画しました。しかし、農産物は農林水産省が、金商品は経済産業省の所管だったことから、省庁の縦割りに阻まれたと語ります。 財務省が目立つのは、政治家がコントロールできていないからと古川氏は語ります。財務省が健全な財政運営だけを進める弊害に政治が介入し、省庁の縦割りを変えていく必要があるとします。