国民民主党・古川元久代表代行が「財務省悪玉論」を斬る!
政治家が敷いた線路の上を走るのが役人
古川氏は、政治家と役人の関係を線路と運転の関係にたとえます。 古川氏「線路を敷き直すのは政治家の役割。もし、官僚が線路を敷いたら官僚独裁国家。官僚は決められたら決められたまま走るのが官僚。そうプログラミングされているから」 その上で、財務省が目立っているのは、政治家がきちんと決断や判断をしていないためと指摘します。 財務省が財政運営に集中した結果、生き物である経済とのバランスが取れていないという指摘について古川氏は、「経済と財政のバランスを考えるような仕組みを作ることは、大事だと思う」と述べます。 その上で、「超党派で中長期の財政の道行きを示す、独立の推計機関を国会か何かに作ろうとする提案をしている」と説明。 国民民主党の玉木代表のスキャンダルを財務省が仕掛けたという声が上がっていますが、古川氏は「すごい陰謀論」と笑います。 古川氏「そんな能力があればねえ、もうちょっと財務省がうまくやっている。こんな状況になっていること自体が……そういう能力はまったくない」 官僚は良くも悪くも真面目すぎて視野が狭くなってしまうと語り、「そんな裏技までやるような役人は、少なくとも今は存在しないと思いますね」と締めくくりました。
財務省の印象を正しいものに変えるには
古川氏「良くも悪くもかつての財務省は、自分たちが国を背負わなければならないという思いがあったと思う」 自分も役所に入る時は、城山三郎の『官僚たちの夏』や『男子の本懐』を読んでいたと振り返る古川氏。政治家は当時から信用されていなかったが、官僚がしっかりしていると言われていて、自分もそういう風に国を支えたいと感じたのが官僚を志した原点だったと語ります。 その純粋さや責任感が、一種の思い上がりにつながったと推測する古川氏。ご自身が官僚を辞めて政治の道に転じる時、当時の上司が「政治家を動かしてるのは俺たちだぞ」と語ったと述懐します。 「政治がしっかりしていないから、自分は政治家になった」と振り返る古川氏。今の状況は役所や官僚にも問題があるけれど、そういう状況になっているというのは政治がきちんとしっかりしないからだと語ります。 古川氏「財務省が悪いんだ、けしからんと、国民が言うのはいい。政治家が言うのは、自分たちが仕事ができていない証拠。我々がきちんと財務省も含めて、納得させることをやれていないからそうなっている」 「公務員は必要」と語る古川氏は、公務員が世の中から評価され認められないといけないと説きます。また、働いている彼ら自身のモチベーションが続かなくなることによる不利益は、最終的に国民に回ってきてしまうと危惧します。 財務省の今の状況はいいと思えないと語る古川氏は、組織のやり方なども含めて考えることが必要だと締めくくりました。