パ・リーグ2球団の”中の人”が語り合う、プロ野球の魅力。
WBCで一気に女性ファンが増えたプロ野球。 大谷翔平選手だけじゃない、その魅力を、パ・リーグ2球団の〝中の人〟が語ります。
昔のイメージと違い、どの球場でも女性ファンの姿を多く見かけるようになった日本のプロ野球。その集客にスタッフの力が大きく影響しているといわれる千葉ロッテマリーンズとオリックス・バファローズから、「東のカジー、西のにとぅー」と呼ばれるほど人気の広報・宣伝担当者が登場。新しい推し活としてプロ野球はいかがでしょうか。
仁藤拓馬さん(以下、仁藤) 人気と言われると恥ずかしいですけど、僕の場合、コロナ禍に練習風景のオンライン配信を頻繁に行っていて、皆さんからのコメントに逐一返信していたら、次第にファンの間で名前を認知していただけるようになった、という感じです。 梶原紀章さん(以下、梶原) 僕は以前から各メディアでコラムなどを書いていたのですが、石橋貴明さんのYouTube番組『貴ちゃんねるず』に出演した際に「カジー」とイジられてから、キャラが定着しましたね。 仁藤 昨年のWBC以来、女性ファンの数が一気に増えましたよね。マリーンズも佐々木朗希(ろうき)投手の人気がすごいんじゃないですか? 梶原 確かに。以前はあんなにキャーキャー言われることはなかったですもん。あと藤原恭大(きょうた)選手への声援もすごい。それと、吉井理人(まさと)監督が女性から大人気なんです。若いファンの間では「吉井パパ」と呼ばれているみたいで。 仁藤 昨年末のテレビ番組で、椎名林檎さんが会ってみたい人に吉井監督の名前を挙げたんですよね。
梶原 監督は「ワシも林檎ちゃんの歌、聴いてるでえ」と言ってましたね(笑)。でもバファローズはいつも面白い企画を立てるよね。感心しますよ。
仁藤 ウチは毎年、オリ姫(オリックス女性ファンの愛称)がチームの推しメンを選ぶ「オリメン投票」を開催したり、昨年はお笑いの『キングオブコント』をもじった『キングオブコンビ』という、選手たちが漫才コンビに変身する企画が大バズリしました。 梶原 あれは大ウケしたなあ。実家が隣同士だという山本由伸投手(現ロサンゼルス・ドジャース)と頓宮裕真(とんぐうゆうま)選手の「おとなりさん」も面白かったし、“吹田の主婦”こと山﨑颯一郎(そういちろう)投手と“芦屋のマダム”こと宇田川優希(ゆうき)投手が組んだ「Wマダム」なんて最高でしたよ。 仁藤 あの企画は選手が本気でやってくれたからこそ、反響を呼んだのだと思います。普段からSNS用の撮影などで、選手からの協力態勢が出来上がっているのもありますけど。 梶原 ウチの選手でコンビを組ませるなら誰がいいかなあ。 仁藤 藤原選手と平沢大河選手で、ドラフト1位の美形コンビ「ドラ1イケメン」はどうですか?