【MLB】カージナルスのヘルズリー、フェディ、マッツに他球団が興味を示す 最優先はアレナド放出か
米公式サイト「MLB.com」が関係者から得た情報によると、ブルージェイズとダイヤモンドバックスがカージナルスの守護神ライアン・ヘルズリーをトレードで獲得することに興味を示しているようだ。また、先発投手のエリック・フェディとスティーブン・マッツをトレードで獲得することについて、タイガースとガーディアンズが興味を示しているという。ただし、現時点ではカージナルスに守護神放出の意思はないとみられており、ジョン・モゼラック編成本部長は名三塁手ノーラン・アレナドの放出を最優先に考えているようだ。 2024年オフシーズンの移籍情報まとめ カージナルスは2025年シーズンに向けて、ロースターの「リセット」を画策している。これはペイロールの整理をすると同時に、若手選手により多くの出場機会を与えることを目的としたものだ。ヤンキースと合意したポール・ゴールドシュミットのほか、マット・カーペンター、カイル・ギブソン、ランス・リンといったベテラン選手がFAとなったが、彼らの引き留めはせず、現有戦力の若手選手に出場機会を与える方針である。 現在30歳のヘルズリーは今季、球団新記録となる49セーブをマーク。2年ぶり2度目のオールスター・ゲーム選出を果たし、トレバー・ホフマン賞(ナ・リーグ最優秀救援投手)を初受賞した。来季終了後にFAとなるため、今オフ中にトレードされる可能性が取り沙汰されているが、カージナルスは今オフ中のトレードはしない方針。文句なしの対価を提示されない限りは、ヘルズリーを守護神に据えたまま来季の開幕を迎えることになるだろう。 現在31歳のフェディは今夏のトレード・デッドラインでカージナルスがホワイトソックスから獲得した右腕。2023年シーズンは韓国球界でプレーし、メジャー復帰を果たした今季は31先発で177回1/3を投げ、9勝9敗、防御率3.30、154奪三振とキャリアハイの成績を残した。来季の年俸は750万ドルとそれほど高価ではなく、カージナルスが放出に踏み切れば、FA市場の先発投手の価格が高騰するなかで人気物件となるのは間違いない。 現在33歳のマッツは4年4400万ドルの契約を結んでいる左腕。カージナルス移籍後の3年間でわずか10勝、防御率4.47と期待を裏切り続けている。来季が契約最終年となり、カージナルスは放出を望んでいるとみられるが、年俸1250万ドルの大部分を負担しない限り、トレードは難しいだろう。来季の復活に賭け、来夏のトレード・デッドラインまで放出を待つのも1つの選択肢だ。 トレード拒否権を持つ主力選手のうち、ウィルソン・コントレラス、ソニー・グレイ、マイルズ・マイコラスは残留を望んでいるため、ロースターの「リセット」はモゼラック編成本部長の思惑通りに進んでいないのが現状。まずは何としてでもアレナドのトレードを成立させ、それからフェディやマッツのトレードを検討していくような流れとなりそうだ。