アトレティコ主将コケ、不利な日程で臨むレアルとのダービーに…「48時間休みが少ないのは言い訳じゃなく事実。二度と起こらないことを願う」
アトレティコ・デ・マドリードの主将MFコケが、レアル・マドリードとのダービーの日程について自身の見解を示している。スペイン『マルカ』がコメントを伝えた。 アトレティコの本拠地シビタス・メトロポリターノを舞台とした今季ラ・リーガ前半戦(第8節)のマドリーダービーは、今月29日に行われることが決定。だがレアル・マドリードがホームでの第7節アラベス戦から中4日の余裕があるのに対して、アトレティコはアウェーでのセルタ戦後、中2日しか時間がない。アトレティコのセルタ戦翌日の練習は回復メニューをこなすだけとなるため、ダービーに向けた練習を行えるのは実質的に1日のみだ。 この厳しい日程に、アトレティコの象徴も苦言を呈する。12日にイベントに出席したコケは次のように語った。 「当たり前だが、選手としてもっと休みがほしかった。でも日程を決めるのは僕じゃない」 「この日程に適応できるよう試みる。ただ、これは言い訳じゃなく、事実として僕たちの休みは48時間少ないんだ。今回は僕たちがそういう役回りになったということだけど、二度と起こらないことを願うよ。最大限のスペクタクルのために、僕たちは休むことが必要なんだよ」 「とにかく、できる限りを尽くすよ。ダービーは本当に素晴らしい試合なんだからね。しかし、日曜21時というキックオフの時間も良くない。僕たちの家族にも見守ってほしかったが、こういった時間帯の試合では難しい」 「いずれにしても、僕たちは置かれた状況に適応しなくてはならない。言い訳せず、ダービーに勝ちに行くよ」 なお、この問題はスペインメディア間でも論争となっている。レアル・マドリード寄りのメディアや記者は、2020年以降に行われた11回のダービーで、同チームの方がアトレティコより合計15日間休みが少なかったと主張。一方アトレティコ寄りのメディアや記者は、レアル・マドリードがこれまで不利な日程でダービーを戦ってきたとしても、その大半はアトレティコがすでに敗退したチャンピオンズリーグで戦い続けていたことに由来するとの見解を示す。また引き合いに出されることが多い昨季国王杯ベスト16での対戦についても(アトレティコの方が中7日とレアル・マドリードより休みが4日多い状況で試合に臨み4-2で勝利)、アトレティコの前試合はスペイン・スーパーカップ準決勝レアル・マドリード戦であり、そのダービーに勝ったチームは日程が厳しくなることを理解していたと主張。加えて、そもそも今回のダービーはラ・リーガがもっとうまく日程を調整すべきだったと指摘している。