5類移行から1年! 生き残ったコロナカルチャー、なくなったコロナカルチャー
コロナ禍で支給された給付金を貯蓄に回す世帯が多かったこともあって、リベンジ消費に期待が集まりましたが、そもそも物価が上がって収入が減っている状況で10万円程度のお金をもらっても、爆発的な消費行動なんて起きるわけがないですよね」 最後に、コロナ禍で警戒が呼びかけられていた夜の街(Q17)はどうなったのか。調査の結果、約4割の人が「以前と比べて行きづらくなった」と回答。 「通っていた店が潰れたり、指名していた女のコが自粛期間中に大学を卒業してしまったりして、夜の街に行くモチベーションがなくなってしまいました」(50代・不動産) 「コロナに感染して、妻にキャバクラ通いがバレたらマズいので行かなくなりました。お金もかかるし、ちょうど潮時だったのかも」(40代・メーカー) また、コロナ前まで歌舞伎町のキャバクラで働いていた30代女性は次のように語る。 「あの頃に店が営業できなくなり、夜職を上がった女のコは多いですね。私も営業自粛期間にキャバを辞めましたが、その後はコロナが比較的感染しづらいメンズエステで働くようになりました。 歩合制だから収入に変動はあるけど、基本的にはキャバよりも稼げるし、お酒を飲まなくていいから健康的。キャバやラウンジにも客足が戻ってきたみたいですが、私は今後もキャバに戻るつもりはありません」 3年以上にわたる自粛期間を経て、日本社会は想像以上に大きく変わっていたのだ。 取材・文/渡辺ありさ(かくしごと) 写真/iStock