【カンボジア】25年最賃交渉、労組側が要求幅決め切れず
カンボジアで、労働者側が2025年の縫製・履物・旅行用品業界向け最低賃金の引き上げ要求額を決めかねている。政府と労使の3者で構成する国家最低賃金委員会(NCMW)は19日、決定に向けた最終会合を開くことになっている。会合で合意できず、投票によって決定することも予想される。クメール・タイムズ(電子版)が18日伝えた。 現在の最低賃金は1カ月204米ドル(約2万8,900円)で、雇用主側は2米ドルの引き上げを提案した。最終会合で据え置くか、追加で引き上げるかは不明だ。 労働者側は前回会合で業種別の各組合が6米ドル、7米ドル、10米ドルの3つの異なる引き上げ幅を提示。直前になっても意見はまとまっていない。 NCMWは、政府、労働者、雇用者からそれぞれ17人の代表が参加し、計51人で組織。会合で合意に達しない場合、最低賃金法に基づき、投票によって決定する。労働・職業訓練省のカタ・オーン次官(報道官)は、会合での合意を希望するとの考えを示した。