膳場貴子アナ ジャニー氏性加害問題に「メディアは性犯罪を許さない社会をつくる、そんな力になりたい」
フリーアナウンサー膳場貴子(49)が29日、TBS系「報道の日」にMCとして出演。旧ジャニーズ事務所創業者の故ジャニー喜多川氏による性加害問題についてコメントした。 「報道の日」は、その年に国内外で起きたニュース、スポーツの出来事の振り返る同局特別報道番組で、今年のテーマは、同局開局70周年にちなみ「“テレビ報道70年”8つの禁断ニュース」。2020年代の禁断のニュースとして「ジャニー氏性加害問題」を取り上げ、膳場アナは、SMILE-UP.(旧ジャニーズ事務所)の東山紀之社長にインタビューするなどした。 また、番組では、被害を受けた複数の元ジャニーズJr.のインタビューなども放送した。 膳場アナは「取材を通して何よりも優先されないといけないのは、被害者の救済、そして、支援だなと改めて思いました。性被害というのは、受けた直後だけでなく長期にわたって心身のダメージを受けることがある。そして、社会生活にも大きな支障をきたすことがあります。しかも、その症状というのは、いつ出るのか分からないので、被害者の中には時限爆弾を埋め込まれたようなものだと例える方もいるくらいなんですね。とにかく被害者の継続的な救済、支援が行われることを望みたいと思いました」とコメント。最後に「改めて、私たちが積極的に取材して伝えていれば、被害がここまで拡大するのを食い止めることができたのではないかという深い反省があります。今後もこの問題を取材し続けていきたい、そして、メディアは性犯罪を許さない社会をつくる、そんな力になりたいと思っています」と自身の思いを話した。 故ジャニー喜多川氏による性加害を巡る一連の問題は、昨年3月に英BBCのドキュメンタリー番組で取り上げられ、4月に元ジャニーズJr.で歌手のカウアン・オカモトが会見で性被害を受けたと主張したことで大きな注目が集まった。「外部専門家による再発防止特別チーム」が同年8月に発表した調査報告書で「長期間にわたって性加害が繰り返されていた」と認定された。