阪神・佐藤輝 中野とリーダー!藤川監督「姿勢、背中で」に「見せられるように」惜しみなく経験伝授
「阪神秋季練習」(30日、甲子園球場) 阪神の佐藤輝明内野手(25)が30日、甲子園での秋季練習を打ち上げ、11月1日からの安芸・秋季キャンプでもレベルアップを誓った。一番の課題は守備。田中内野守備走塁コーチが「毎日、守備をやらないといけない」と話したように、守りがメインとなりそうだ。 この日も内野手で最後までノックを受けたのは佐藤輝だった。1球ずつ確認しながら、丁寧に捕球と送球。「しっかり一個一個やっていこうという話はしてました」。今季は両リーグワーストの23失策を記録。打撃と並行しながら、実りの秋にしなければならない。 藤川監督は中野とともに「姿勢、背中で見せてくれ」と若手の手本となるように要求。その言葉にも呼応した。「しっかり姿勢というのを見せられるようにやりたい。聞かれれば何でも答えたい」と、リーダーとしての自覚を口にした。 その思いは行動にも表れた。ノック中に高卒2年目の戸井から守備位置について質問され、「もうちょっと前を守ってる」と助言。1軍は足の速い選手も多く、一秒一歩が勝敗を左右する。「1軍で出ないとわからないこともあるので」と惜しみなく経験を伝えた。 キャンプメンバーも発表された。「2週間ちょっと、いい時間にしたいと思います」。自らの進化に、後輩の手本と与えられた使命がある。それらを乗り越えた先に、明るい未来が待っている。 ◆阪神・戸井「1軍でやっている方から聞くのが一番、1軍で出るためには必要。いっぱい聞けたらなと思う。輝さん(佐藤輝)は球際とか見習うところがある。自分も吸収できたら」 ◆阪神・高寺「中野さんには守備で見習うところがたくさんある。同じ右投げ左打ちで打撃も参考になる。少しでも吸収できればいいなと思います」