「中国海軍だ」…中国“海洋進出”の現場は 巨大巡視船でフィリピン漁船を妨害 南シナ海でも対立激化
すると、沖合には… 「中国軍艦だ!」 中国海軍まで登場。監視は、船団が引き返す動きを見せるまで執拗に続きました。 苦境に立たされる漁師たち。 地元漁師 「(中国の妨害行為について)心配しているよ。こわい。(スカボロー礁は)私たちの稼ぎ場だから。もちろん、収入に影響する」
さらに中国は、漁船への妨害行為以外にも、不審な動きを見せているといいます。 南シナ海、南沙諸島の浅瀬の海底に散らばる、白い破片のようなモノ。フィリピン沿岸警備隊によると、珊瑚(さんご)の残骸だといいます。中国が軍事拠点などを作るため、珊瑚などを使い、埋め立て工事を行う兆候だと分析しています。
中国はこれまでも、浅瀬を埋め立てて、南シナ海で軍事拠点の構築を進めてきました。 中国は、南シナ海のみならず、東シナ海での活動を活発化させていて、中国海警局の船は、沖縄県の尖閣諸島周辺でも、領海侵入を常態化させています。
領有権を巡り、強硬な姿勢を示す中国。 フィリピン沿岸警備隊は、中国に対抗するため、日本との共闘に期待をよせました。 フィリピン沿岸警備隊 報道官(フィリピン・マニラ、17日) 「中国は、国際法にあからさまに違反しています」 「日本は、フィリピンや他の東南アジアの小国が、中国のような“いじめっ子”に立ち向かうのを支援できる、責任ある地域大国だと思う」
◇ 各国が懸念を深めるなか、中国は、海洋進出を着実に進めています。