首相、少数与党で政権継続 立民は指名選挙で協力要請
石破茂首相(自民党総裁)は28日、党本部で記者会見し、与党が過半数を割り込み大敗した衆院選結果について「極めて厳しい審判だ」としたものの、続投を表明した。自民、公明両党による少数与党での政権継続に意欲を示し、議席を伸長した政党の主張を「取り入れるべきは取り入れる」と述べ、連携を図るとした。政府・与党は、首相指名選挙を行う特別国会を11月11日に召集する方向で調整に入った。立憲民主党は指名選挙で野田佳彦代表への投票を野党各党に要請する方針だ。 首相は2024年度補正予算案や25年度予算案の編成と切れ目のない対応が必要だとして、政権継続への意欲を示した。公明党以外との連立を組む可能性は「今時点で想定していない」と語った。国民民主党などと政策や法案ごとに連携する「部分連合」が念頭にあるとみられる。 特別国会での首相指名選挙に向けた動きも活発化。国民の玉木雄一郎代表は民放番組で、決選投票にもつれた場合「無効となっても玉木と書く」と明かした。石破首相の得票が最も多くなる可能性がある。