26年間シングルオーナーだったフェラーリ「288GTO」が約6億2700万円で落札! 最低落札なしでもスペチアーレは高値安定でした
著名プロゴルファーのコレクションに収まっていた時期も
このほどRMサザビーズ「The Dare to Dream Collection」オークションに出品されたフェラーリ288 GTOは、かつて大物セレブリティが所有していたヒストリーにくわえて、イタリアのスペシャリストによる2019年のレストアの成果によって、マラネッロの1980年代半ばのフラッグシップスーパーカーでもとくに望ましい1台となった。 フェラーリS.p.A.発行のオリジナル保証書や新車時の販売明細書、サービス記録簿にくわえて、フェラーリの世界的権威マルセル・マッシーニ氏によるヒストリーレポート、あるいは「フェラーリ・クラシケ」のレッドブックを含む膨大な資料ファイルによると、シャシーナンバー「52465」は1984年10月に製造が開始され、翌年1月に完成したとのことである。 このモデルにおける唯一の選択肢だった「ロッソ・コルサ(レーシングレッド)」のボディに、ブラックの英コノリー社製「ヴォーモル・レザー」インテリアが組み合わされたほか、メーカーオプションだったエアコンとパワーウインドウも装備されていた。 フェラーリの正規ディーラー「パゾリーニ・アウトモービリ」社に引き渡されたシャーシナンバー52465は、イタリアでもっとも有名な金融業界の重役のひとりだったエミリオ・“チコ”・ニュッティに新車として登録・納車された。 この時GTOは、現代版「ミッレ・ミリア」のスポンサーを長年務めたことでも知られる彼の会社「Fin-Ecoリーシング」名義で購入されたが、ニュッティ氏による2013年の署名入りの声明は、最初の納車時から彼がこの車両の唯一のオーナーであったことを証明。つまり、26年間にわたってシングルオーナー車だったことを示している。 2006年10月、ニュッティ氏は「フェラーリ・クラシケ」の認証を申請し、シャシーおよびエンジン/ギアボックスのナンバーが一致していることを証明する「レッドブック」と認証書が発行された。