契約料5万の提示に10万で逆提案すると、有能な士業を見抜ける理由。(横須賀輝尚 経営者)
■あなたの会社に「お金」で貢献できる士業を選べ
士業がかかわる「お金」の業務の中に、助成金、補助金、資金調達(融資業務)の3つがあります。 結論からいえば、この中のうち1つも扱っていない士業。あるいは、他のプロ士業とガチガチに提携していない士業は、あなたにお金をもたらしてくれることはありません。つまり、まずは大前提として、この3つの金脈をもった士業をつかむべきです。 助成金は、社労士の固有業務です。ですから、まずは助成金をかき集めてくれる社労士。この社労士を探しましょう。そして、次に探したいのが融資業務のできるプロ。次に補助金。この順番です。 後述しますが、融資業務と補助金業務に資格は関係ありませんから、実績中心にそうしたアドバイザーを探すのが良いでしょう。とにかく「金のなる木」の源泉はこの3業務です。士業に依頼するならば、確実に押さえておきたい業務だといえます。 ところで、本当に意識の高いプロ士業ならば、自身が何かしらこの「お金」で直接的に貢献ができる業務をラインナップとして揃えています。もしくは、必ず強力な提携先があります。別の言い方をすれば、プロ士業ならば必ずクライアントの事業資金を気にしているということです。コロナ禍から逃げた社労士、税理士、最低です。普段から顧問料もらっているにも関わらず、有事に逃げたわけですから。 経営のどのような危機も、まずは現金さえあればなんとかなる。そういう意味では、プロ士業にとってお金に関する業務はマスト業務だといえます。いざという時に役に立たたなくて、何が士業じゃって話です。 あ、そういえば、昔は士業のことを「サムライギョウ」って呼ぶこともありましたが、最近はめっきり聞かなくなりました。もしかして、「侍」と呼べるような人材が少なくなったということが原因なら、それはとても残念なことだと。でも、実際のプロ士業はキレキレの「侍」なので、やはり見分けることが大事ということになります。