岸和田市長が議会解散「不信任決議に大義ない」「不貞行為は反省」
大阪府岸和田市の永野耕平市長が24日、市長の不信任を決議した市議会を解散した。その後、記者会見を開き「説明責任を果たしてきており、不信任決議に大義はない」と反論した。再び不信任となって失職した場合の市長選には「挑戦したい」と明言した。 【写真】議会解散について会見する岸和田市の永野耕平市長(左手前)=2024年12月24日午後3時23分、大阪府岸和田市、林敏行撮影 永野市長は、政治活動で関わりのあった女性と性的関係を続けたことをめぐり、謝罪して解決金500万円を払う内容で大阪地裁で和解した。所属していた地域政党・大阪維新の会(代表=吉村洋文大阪府知事)は8日に離党勧告処分を決定し、永野市長から出ていた離党届を受理した。 市議会は12月定例会最終日の20日、「全員協議会で説明責任を果たさなかった」「報道機関に『自分に非はない』などの主張を繰り返した」「市に混乱を招いた責任は重大で、市政運営を任せられない」などとする不信任決議案を賛成20人、反対4人で可決した。 永野市長は会見で「私は相手方に秘匿してほしいと言われたこと以外は説明責任を果たしてきた」と主張した。 一方、女性側代理人によると、第三者に和解内容を明かさない口外禁止条項は協議の結果、盛り込まれないことになったという。 永野市長は「不貞行為については反省しているし、申し訳なかったと思っている。それは家族や妻に対して思っていることで、市議会は行政について考えるところ。個人的なことを扱うところではないと思う」と話した。
朝日新聞社