杉若さんが最優秀賞 来春から和歌山・田辺でパティシエ、大阪菓子技術コンテスト
和歌山県田辺市上秋津出身で堺市在住の菓子職人、杉若紗雪さん(22)が、このほどあった「第58回大阪府菓子技術コンテスト」(府洋菓子協会など主催)の味覚生菓子部門で、最優秀賞と大阪府知事賞を受賞した。来年4月からは、田辺市上秋津の「秋津野ガルテン」内にある、カフェ&スイーツ工房「バレンシア畑」で、パティシエとして働く予定。 【廃校活用 取り組み紹介 和歌山県田辺市で全国セミナーの記事はこちら】 菓子業界発展や技術力アップを目的に開催するコンテスト。杉若さんは、子どもの頃から菓子作りが好きで、神島高校を卒業後、神戸製菓専門学校に進み、一昨年から堺市のケーキ店でパティシエとして働いている。 コンテストへの応募は3年目。一昨年は入賞ならず、昨年は同部門で3位だった。今回のテーマは「冷凍ピューレを使ったケーキ」。コンテストの3カ月前くらいからレシピを考え、店のシェフやパティシエに試食もしてもらって調整しながら挑んだ。トロピカルなイメージで、マンゴーピューレを主とし、上秋津産のシークァーサーやベルガモットも使った。 杉若さんは「トロピカルフルーツが好きで得意分野だった。これまでにない達成感があり、自信作ができた。結果につながったのがすごくうれしくて、店にも恩返しができたと思う」と喜んだ。 将来は地元で菓子を作って提供したいという思いを持って、技術を磨いてきた。来年4月にはUターンして、その目標が現実となる見通しで「少しずつおいしいケーキが作れるようになってきたと思う。地元に戻ってからも成長し、皆さんにおいしい菓子を食べていただけたら」と抱負を語る。
紀伊民報