さいたま市独自の学力検査急きょ取りやめ、匿名の手紙に「公正・公平の点で疑義」…問題の保管方法調査を開始
さいたま市内の中学3年生を対象に、6日に実施予定だった市独自の学力検査が急きょ、取りやめになったことがわかった。「生徒の保護者」からの匿名の手紙が市教育委員会に届き、実施主体の市中学校長会が「公正、公平の点で疑義が生じる」と判断した。延期するか、このまま中止にするかは未定という。
実施予定だったのは市独自の5科目(英語・国語・数学・理科・社会)の検査。市立中全58校と埼玉大学付属中が対象で、今年度は9、11、1月の3回の予定だった。結果は進路指導の材料になるという。
手紙は5日朝に届いた。市教委は手紙の内容を明らかにしていないが、市中学校長会は、検査問題をどのように保管していたかを各校に尋ねる調査を始めた。
同会の会長で市立日進中の小熊誠校長は、読売新聞の取材に対し、「生徒と保護者にご迷惑とご心配をおかけして申し訳ない」と話した。