TOMOOが「誰の記憶でもないのに泣ける」と感銘を受けた曲─亀田誠治と音楽談議
「目指したいといつも心のどこかで思っている」
TOMOOが最後の空想ドライブミュージックにアデルの『Easy on Me』を選んだ。 TOMOO:この曲がリリースされたときに、前奏を聴いただけで「これは本当の気持ちが宿っている気がする」って。まだ歌詞とかも公開されてないティザーが出たときに、「ヤバい、これは誰の記憶でもないのに泣ける」って。そういう思い出の曲でもあるんです。 歌詞に出てくる川にも思い入れがあるそうだ。 TOMOO:カナダに行って川を見たとき、日本では見たことがない景色だなと思ったんです。色がついているから遠くからでもよく見えるんですよ。ブルーというか、変わった色の川がいくつもあって。何度も川を見たなって思っていたので、そのつながりもあってこの曲を選びました。自分がそろそろ30歳に近づいてきたときに、振り返る景色が少しずつ増えていくじゃないですか。この曲のミュージックビデオでは、見晴らしのいい道を運転していて、車から楽譜がパラパラ落ちていく情景が映し出されています。その情緒と、もし私が次にカナダに行くとしたら、大人になったなっていう実感がある状態で行くんじゃないかなって。いろいろ思い出しつつのドライブのイメージで選びました。 亀田:いろんなことが思い出されるというか。それは過去のことだけでもなくもしかしたら未来の風景とか浮かんでくるんですね。僕もアデルは大好きなんですけど、とにかく曲に無駄な音が入っていないというか。サビが来たからビートが来るとかそういう作りじゃなくて、あくまでも歌で表現していて。かといって歌だけが浮き上がっちゃって表現しているわけでもなく、楽器にも寄り添っていくっていう。これは素敵だなって僕も思いました。 TOMOO:そういうものを目指したいなって、いつも心のどこかで思っているんだと思います。 TOMOO は4月に新曲『あわいに』を配信リリースした。 また6月20日(木)からツアー「TOMOO LIVE HOUSE TOUR 2024 "Puddles"」を開催する(チケットはソールドアウト)。また、8月17日(土)、18日(日)に開催のSUMMER SONIC 2024に出演。TOMOOは18日(日)の東京会場(千葉県・ZOZOマリンスタジアム&幕張メッセ)のSpotify RADAR:Early Noise Stageに登場する。 TOMOOの最新情報は、公式サイトまで。